来園者に「ワクワク感」を 横浜・野毛山動物園リニューアル巡りHPにプラン案、市民意見募集

「ズーペリエンタ!センター」のイメージ図(横浜市提供)

 横浜市は16日の市会常任委員会で、野毛山動物園(西区)のリニューアルプラン案を報告した。好奇心や探究心を高める仕掛けや多世代が楽しめる空間づくりなどを通じ、来園者の「ワクワク感」「満足感」の向上を図る。19日から市民意見募集を始めた。

 プラン案では、動物園を▽野毛山へようこそゾーン▽ふれあいパークゾーン▽絵本に出てくる動物たちゾーン-の三つに分ける。ようこそゾーンには「ズーペリエンタ!センター」を新設。遊びと動物展示が一体となった屋内型の体験施設で、リニューアルの目玉となる。人気の高いレッサーパンダや新たに展示するマヌルネコ、国内で唯一飼育するカグー、爬虫(はちゅう)類の4エリアを設け、それぞれに生息地を模した遊具を併設。スロープとエレベーターで動線を確保し、バリアフリー化も実現する。

 ふれあいパークゾーンでは動物たちの生息地に近い環境に変え、ヤギやヒツジを新たに飼育する。動物と同じ動作をまねながら、大きさや動きを体感できる場所にする。

 絵本に出てくる動物たちゾーンでは、キリンやシマウマの飼育スペースを広げるなど動物福祉にも注力。サルが通れるネットトンネル、コアリクイの木登りスペースなど、動物たちが自由に動ける空間をつくる。

 プラン案は19日に市ホームページ上に掲載。インターネットの入力フォームやはがき、メールなどで1カ月間意見を募る。

© 株式会社神奈川新聞社