「才能のかたまり」「将来が楽しみな逸材」ダンボールとガムテでスコープドッグを制作した10歳少年に称賛あいつぐ

ロボットアニメの名作『装甲騎兵ボトムズ 』(1983年)に登場する人型兵器「スコープドッグ」。
その無骨な外観に根強いファンがいますが、スコープドッグのプラモデルがどうしても欲しかった10歳少年が、段ボールとガムテープで自作しました。
夢中になって遊ぶ様子がSNSで注目を集めています。

話題になっているのは、MTBブランド「TUBAGRA 」代表のXユーザー・TUBAGRAサモさん( @tubagra )の1月26日の投稿です。
「スコープドッグがついにカタチになりました」と添えて投稿為れた動画には、小学4年生だという10歳の息子さんが「スコープドッグ」の手作り模型で楽しそうに遊んでいる姿が映されています。
「キュイーン!」「バキン!」などと効果音の声真似をしながら、両手でスコープドッグを動かしている様子はなんともほほえましいですね。スコープドッグのコックピットにはなぜか『機動戦士ガンダム』のギャンのプラモデルが入っているという芸の細かさ。

段ボールとガムテープで作った自作スコープドッグで遊ぶ息子さん(サモさんの投稿動画より) / Via Twitter: @tubagra
自作スコープドッグの中のギャンのプラモデル(サモさんの投稿動画より) / Via Twitter: @tubagra

Xでは「すばらしい!」「才能のかたまり」「将来が楽しみな逸材」など、若きクリエイターの創作魂に多くの人から称賛と期待の声が出たほか、2万5000件を超える「いいね」が集まっています。

さらに2月7日には、サモさんは新たな動画を投稿しました。
そこでは『装甲騎兵ボトムズ』の主題歌「炎のさだめ」を口ずさむ息子さんが、アップグレードされたスコープドッグの姿を披露。
脚部のローラーが追加され、頭部のカメラ(ターレットレンズ)が回転するギミックまで。コックピットには今回、ガンキャノンのプラモデルが入っていました。

ターレットレンズが回転するギミックが入ったスコープドッグ(サモさんの投稿動画より)
自作スコープドッグの中のガンキャノンのプラモデル(サモさんの投稿動画より) / Via Twitter: @tubagra

どハマりしたきっかけは、無料公開された劇場版「ベールゼン・ファイルズ」だった

しかし、一体なぜ10歳の少年がスコープドッグを作ることになったのか……? その疑問を解消するべく、編集部ではサモさんに取材しました。
――息子さんはスコープドッグをダンボールとガムテープで作ることになった経緯はどんなものだったでしょうか?
バンダイのプラモデル「HGスコープドッグ」が欲しくなり探すも既にお店には売っていなく、Amazonなどを見ると定価の2倍ものプレミア価格になっており断念。それでも欲しい、遊びたいという熱が暴走し身の回りにあった物で作るに至りました。
――スコープドッグが完成したのはいつごろになりますか?
現状のカタチ・サイズになったのは1月26日です。そこから細かくアップデートされ今に至ります。
――息子さんがスコープドッグを好きになったのは、アニメ『装甲騎兵ボトムズ』を見たのが理由でしょうか?
もともと初代ガンダムが好きで関連動画をYouTubeで観ているとオススメで表示されたボトムズにも興味を持ちました。
ちょうどそれが今年の正月頃なのですが、その頃YouTubeのバンダイチャンネルで劇場版『 装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 』が無料で公開されており、それを視聴。そこからスコープドッグにハマりました。
――『装甲騎兵ボトムズ』はサモさん様の影響で見るようになったのですか?

いえ、ほとんど自分でYouTubeを観ていてたどり着いた感じです。私はわずかなサポートをしたくらいですね。

――スコープドッグの中に入ってるのはガンキャノンのおもちゃでしょうか?
彼が組み立てた1/144のプラモデルです。

――サイズがぴったりですが、大分苦労して中に入れていた感じでしたか?
最初は全然合っていませんでしたが、ちょっとサイズ変えたら1/144のガンプラが入ると気づき、それで細かくサイズを変えていきました。初代はガンキャノンを入れようとするも頭がつっかえて入らず、顔が細いギャンなら入ってそれで最初の動画を公開しました。
その後は頭の内部もスッキリ作り替え、ガンキャノンが入るようになりました。ちなみにガンキャノンを選んだ理由は、ボトムズの主人公が着ている耐圧スーツと色が似ているから、だそうです。

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