木質バイオ発電高評価 新エネ財団会長賞に輝く 3社一貫体制【花巻】

上田市長(中央)に新エネ大賞の受賞を報告した高橋代表取締役(左)と我妻代表取締役

 木質バイオマス発電を行う花巻市大畑の花巻バイオマスエナジー、花巻バイオチップ、タケエイ林業(東京都)の3社は、2023年度新エネ大賞地域共生部門の新エネルギー財団会長賞を受賞した。同賞の受賞は市内企業で初めて。19日には3社の代表が市役所を訪れ、上田東一市長に受賞を報告するとともに、地域に根差した電力供給に努めていくことを誓った。

 新エネルギーの機器開発、普及啓発などで優れた取り組みを表彰する制度で、新エネルギー財団が1996年に創設。今年度は全国の事業所などから83件の応募があり、25件が入賞した。

 3社は地元の協力を得て伐採から再造林、バイオマス発電燃料供給まで一貫体制のバイオマス発電を行っている。また、雇用創出による経済活性化や発電の余熱を利用して栽培したキクラゲを学校給食に提供するなど、地元密着の取り組みを実施していることも高く評価された。

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