<レスリング>国士舘大レスリング部の歩み


■1958(昭33)年:新入生1人と編入生数名でスタート。他クラブの応援を得て関東学生リーグ戦に出場(2勝3敗で4位)

■1964(昭39)年:3年生の阿部安雄(新潟・新潟明訓高卒)が全日本学生選手権フリースタイル87kg級で優勝。初の学生王者が誕生。

■1965(昭40)年:卒業生の滝山将剛が指導陣に加わり、関東学生リーグ戦二部リーグで優勝。入れ替え戦は早大に敗れる。

■1967(昭42)年:世界選手権のグレコローマン62kg級に学生の岡唯勝が出場。初の世界選手権代表へ。

■1968(昭43)年:東日本学生リーグ戦二部リーグで優勝し、明大との入れ替え戦に勝って一部リーグ昇格を決める。全日本選手権(1969年2月に実施)のグレコローマンで、57kg級の七尾秀樹、87kg級の谷公市の学生選手と、87kg級でOBの岡唯勝が優勝。初の全日本王者となる。

■1970(昭45)年:伊達治一郎が1年生で全日本学生選手権を制覇。1年生王者は大会史上初の快挙。

▲1970年世界選手権での藤本英男(日体大元監督)の優勝をセコンドで支えた滝山将剛・国士舘大監督(当時)。チームはまだ学生一には到達していなかったが、全日本コーチに抜てきされるほど指導力が評価されていた=滝山氏提供

■1972(昭47)年:ミュンヘン・オリンピックのグレコローマン74kg級に学生の伊達治一郎、90kg級にOBの谷公市が出場。初のオリンピアンが誕生。

■1974(昭49)年:東日本学生リーグ戦で初優勝。創部17年にしてリーグ戦を制覇。東日本学生グレコローマン選手権でも初優勝。リーグ戦は翌年も優勝し、全日本学生王座決定戦の初優勝とともに二冠を獲得。

▲創部17年目でのリーグ戦初優勝=提供・滝山将剛監督(当時)

■1975(昭50)年:世界選手権フリースタイル57kg級でOBの荒井政雄が優勝。初の世界チャンピオンへ。世界ジュニア選手権フリースタイル52kg級で丸山末吉が優勝、初のジュニア世界チャンピオンへ。

■1976(昭51)年:モントリオール・オリンピックに、フリースタイル5選手、グレコローマン1選手(すべてOB)が出場。フリースタイル74kg級の伊達治一郎が優勝、57kg級の荒井政雄と68kg級の菅原弥三郎が銅メダル。全日本大学選手権の大学対抗得点で初優勝。

■1981(昭56)年:世界選手権フリースタイル52kg級でOBの朝倉利夫が優勝。2人目の世界チャンピオンへ。

▲1981年、国士舘大から2人目の世界王者に輝いた朝倉利夫現部長(オリンピック王者を入れれば3人目)=本人提供

■1983(昭58)年:全日本大学選手権で2度目の優勝。

■1991(平3)年:全日本大学選手権で3度目の優勝。日体大の7連覇を阻止。

■1992(平4)年:多摩キャンパス開講によってレスリング場も移転。

■1994(平6)年:日本協会が外国人コーチとしてセルゲイ・ベログラゾフ(ロシア)を招へい。全日本合宿以外は国士舘大を拠点に選手を指導。

■1995(平7)年:全日本大学選手権で4度目の優勝。日体大の4年連続学生四冠王を阻止。

▲日体大の一強時代(1980年代~90年前半)、王者に真っ向から挑んだチームのひとつが国士舘大。(左)1991年全日本大学選手権で日体大の7連覇を阻止、(中)1992年東日本学生リーグ戦で日体大の連勝を「86」で止めた藤田征宏の鬼気迫る表情、(右)1995年全日本大学選手権で優勝し、日体大の4年連続グランドスラムを阻止

■1996(平7)年:世界選手権・男子フリースタイル62kg級決勝でOBの和田貴広の手があがるも、プロテスト(書面抗議によるビデオチェック=当時のルール)の結果、勝敗が逆転して2位に終わる。初の女子選手(菅原和美)が誕生。

■2002(平14)年:全日本学生選手権・女子68kg級で菅原美々が優勝。女子初の学生チャンピオンへ。

■2014(平26)年:奥井眞生が1年生で全日本学生選手権の両スタイルを制覇。1982年の小林孝至(日大)以来、32年ぶりの快挙。

▲国士舘大で初、大会で32年ぶりの1年生両スタイル学生王者を達成した奥井眞生と喜ぶ国士舘大選手

■2016(平28)年:女子選手(屋比久すず)が復活。

■2019(令1)年:阿部敏弥が世界ジュニア選手権で優勝。現在の年齢区分になってから初の世界ジュニア王者へ。OBの奥井眞生が世界選手権で5位に入賞し、東京オリンピックの出場枠を持ち帰るも、全日本選手権と続くプレーオフで敗れ、国士舘大として5大会ぶりのオリンピック出場を逃す。


国士舘大選手(学生・OB)のオリンピック出場


国士舘大選手(学生・OB)の世界選手権メダル獲得

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