Pharus Diagnosticsが膵臓がんの早期診断のためのリキッドバイオプシー・スクリーニングに使用する新規バイオマーカーでCity of Hopeと世界的な独占ライセンス契約を締結しました。

【ロサンゼルス2024年2月19日PR Newswire】Pharus Diagnostics(「PharusDx」)は15日、膵臓がん(PDAC)リスクのある人の早期スクリーニングに使用する独自バイオマーカーでCity of Hope(シティ・オブ・ホープ)がんセンターとのグローバル独占ライセンス契約を締結したことを発表しました。本ライセンス契約はPharusDxにとって、PDAC早期発見のためのリキッドバイオプシー・スクリーニングOncoSweepの開発・商品化に向けた重要な一歩となります。OncoSweepは現在、PDAC早期診断の水準引き上げを目指し、実験室での研究において高い精度が示されている非侵襲的ソリューションを提供しています。

PDACは、米国では今後10年以内にがん関連死因の第2位になると予測されており、5年相対生存率は約8.5%です。生存率が低い理由は、病状が進行してから見つかることが多く、膵臓が見つかりにくい場所にあるためです。初期のPDACは多くの場合、同疾患の可能性を示唆するような目立った症状がほとんどありません。

City of Hopeは米国最大級のがん研究・治療機関であり、PDAC診断の研究を進める上で欠かせないリーダーです。City of Hope分子診断・実験治療部長のAjay Goel博士(AGAF、米国消化器病学会)が主導する研究の飛躍的進歩は、今後さらに進展し、従来のPDACスクリーニングの精度を上回るリキッドバイオプシー検査として商品化される勢いです。今回の契約は、感度、特異度、陽性適中率、陰性適中率の大幅な向上が示されている一連のマイクロRNA(miRNA)バイオマーカーを対象としています。

PharusDxのBowei Lee会長は「ライセンス供与された技術を用いて何を市場に投入できるのか、非常に楽しみです。正確な診断ツールは、PDAC患者の転帰を大きく改善できます。外科的切除が選択肢として残っている場合はなおさらです」と語っています。Lee氏は、CK Life Sciences、CK Hutchisonと共にPharusDxを支援している主要投資家の1つ、LCY Groupの会長でもあります。

City of HopeのGoelバイオテクノロジー・イノベーション部長は「消化器がんの早期発見のため、血液をベースとした非侵襲的な検査を人々に提供するというCity of Hopeの探求過程の重要ステップで、PharusDxと協力できることを非常にうれしく思います。膵臓がんの負担が世界中で大きくなっていること、同疾患の致死率を考えると、このタイミングでのライセンス供与には、とりわけ意義があります」と付言しました。(Goel氏は、PharusDxから報酬ありの諮問委員会メンバーです)。

無症状のPDACの早期診断という現在の課題は、PharusDxのリキッドバイオプシーmiRNA検査「OncoSweep」で対処可能だと見込まれています。同検査は、リスクのある人、特に糖尿病、高齢、喫煙、肥満、慢性膵炎の既往などのリスク因子を持つ無症状の成人に対するスクリーニングオプションに決定的な改善をもたらすと期待されています。OncoSweepは、機械学習を活用して、がん患者特有のバイオマーカーシグネチャーを識別、従来の検体単体よりも特異度や感度が高まります。本検査は費用対効果が高く、既存の健康診断プロトコルに組み込みことが可能です。

OncoSweep はほぼ無痛で、利用しやすく、容易に反復可能なスクリーニングオプションです。無症候性疾患を早期に発見し、不必要な侵襲的処置を回避できるように設計されており、PDACが患者に与える身体的、精神的、経済的影響を軽減できます。高精度の検査結果が期待できれば、個別化治療や転帰向上に向けた実用的な知見を提供できるでしょう。さらに、がんの早期診断により、医療業界の長期医療費が大幅に削減され、政府、保険会社、個人など支払い者の経済的負担が軽減される可能性も考えられます。

PharusDxは、最先端の独自技術を駆使した単一がんおよび汎がんのリキッドバイオプシー・スクリーニングの進歩に全力を注いでいます。同社はがんスクリーニングの向上を目指し、製品ポートフォリオの商品化を進めています。PharusDxは、全てのがんが早期に管理され、予後が改善される未来に向け取り組んでいます。

Pharus Diagnosticsについて

Pharus Diagnostics(「PharusDx」)は、台湾の新竹に本社を構え、香港とロサンゼルスにオフィスを有する革新的なヘルスケア企業です。PharusDxのビジョンは、早期がん発見のために、手頃な価格で幅広く導入できるリキッドバイオプシー検査のトッププロバイダーになることです。CK Life Sciences、CK Hutchison、LCY Groupなど著名な投資家の支援を受けているPharusDxは、複数がん早期発見(MCED)検査「OncoSweep」および単一がんリキッドバイオプシー検査を推進し、がんの予後と患者さんの転帰に好影響を与えています。

詳細については、https://www.pharusdx.com/ にアクセスするか、または hello@pharusdx.com までお問い合わせください。

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