【台湾】労働部、中高年の再就職に奨励金[経済]

台湾労働部(労働省)はこのほど、中高年者の労働市場への復帰を推進する新たな奨励措置「55プラス壮世代就業促進措施」を発表した。条件を満たせば、再就職した就労者に奨励金として3万台湾元(約14万3,400円)を支給する。

同措置は2月から開始する。1人当たり最大2回、計6万元を受け取ることができる。45歳あるいは55歳以上で法律に基づき退職した人が対象で、退職から3カ月以上経過しており、公的な就業サービス機関経由で再就職することが条件となる。

奨励金は、フルタイムの就労の場合で1回3万元。パートタイムでかつ毎月の給与が最低賃金の2分の1以上の場合は1回1万5,000元となる。

雇用主や公的な就業サービス機関に対しても、中高齢者に適した職場環境を整えるための奨励措置を実施する。専門の教育や訓練、就労時間の柔軟な対応、心理カウンセリングなどを実施した場合、1人を30日間雇用するごとに3,000元を補助する。単一の雇用主につき年間で最大30万元を受給できる。

労働部は、同措置の実施により毎年少なくとも6万人の中高年者の再就職につながると見込んでいる。

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