バイデン氏、下院議長とウクライナ支援協議の用意 対ロ追加制裁検討

Steve Holland

[ワシントン 19日 ロイター] - バイデン米大統領は19日、ウクライナ支援を盛り込んだ緊急予算案を巡り、ジョンソン下院議長(共和党)と協議する用意があると述べた。共和党によるウクライナ支援への反対は大きな過ちとの認識を示した。

また、ロシアの反政府活動家ナワリヌイ氏が獄死したことをきっかけに共和党がウクライナ支援を支持することを願うとした上で、「ロシアに対する追加制裁を検討している」と言明した。

米上院は先週、ウクライナ、イスラエル、台湾への支援を盛りこんだ953億4000万ドルの法案を可決。しかし、ジョンソン議長は下院が直ちに採決を行う考えはないと表明し、バイデン大統領との協議を要求している。

バイデン大統領は、ジョンソン氏が協議を望むなら「喜んで会う」と述べた。

さらに、共和党が「ロシアの脅威」や「北大西洋条約機構(NATO)に背を向けている」ことは「大きな間違い」で、「衝撃的」という見方を示した。

ジョンソン氏の報道官は、バイデン氏が「国の安全保障のための最善の道」について協議する姿勢を示したことを歓迎すると述べた。ジョンソン氏は大統領との1対1の会談を数週間前から求めてきたとした。

議会が再開するのは来週28日で、3月1日には政府機関の一部閉鎖を回避する期限も迫る。議員の間ではジョンソン氏の反対を回避する代替案を協議する動きも出ているが、いずれも不確実性を伴う。

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