スケートパーク監修に東京五輪日本代表監督 LRT停留場直結公園の整備本格化 宇都宮市が運営事業者と基本協定

東部総合公園の施設配置図(宇都宮市提供)

 次世代型路面電車(LRT)の平石停留場に直結し、2026年3月開園を目指す東部総合公園の整備について、宇都宮市は19日の市議会議員説明会で、整備運営事業者と21日に基本協定を結ぶことを明らかにした。施設の柱となるスケートパークを生かし、スケートボードの国内トップ選手が参加する全国大会を26年から年1回開催するなど、開園後の活用策なども報告した。

 スケートパークは東京五輪スケートボード日本代表監督の西川隆(にしかわたかし)さんがコースを監修する。スケートボードは全国大会のほか、市長杯など地域大会も催す。

 アーバンスポーツの裾野を広げるため、スケートボードとBMXの初心者向けには、月1回のスクールを開設する。3人制バスケットボールでは、「3x3.EXE(スリーエックススリー・ドット・エグゼ)」のプロアマ問わず参加できる各種大会を年に複数回実施する。地域住民の活用策として、防災イベントや夏祭り、フライングディスク体験会などを催す計画だ。

 施設に大谷石や県産木材といった地場産材を取り入れるほか、駐車場200台と駐輪場40台を確保する。災害発生時の利活用を想定し、災害用トイレやかまどベンチなどを備える。

 電力は地域新電力会社「宇都宮ライトパワー」から調達。施設の屋根に計60キロワットの太陽光発電パネルを設置し、再生可能エネルギーの利用を促進する。

 市NCC推進課の上田英夫(かみだひでお)課長は「施設ごとに弾力的な開園時間を検討する。利用料金もこれからだが、初心者と上級者で分けるかどうかなどを含め、考えていきたい」と話した。

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