西村拓真、セルヴェットで出場不可に「横浜FM復帰か」鹿島・鈴木優磨は被害回避

西村拓真(左)上島拓巳(右)写真:Getty Images

元鹿島アントラーズ監督のレネ・ヴァイラー氏が指揮し、DF常本佳吾が主力選手として活躍しているスイス1部セルヴェットFC。鹿島所属FW鈴木優磨の獲得見送りが報じられる中、今月10日に横浜F・マリノスから日本代表FW西村拓真を買い取りオプション付きの期限付き移籍により獲得。しかしクラブの手続きミスにより、西村の公式戦出場が不可能である模様。ネット上では横浜FM復帰を望む声が湧き起こっている。

西村は横浜FMの2024シーズン開幕前トレーニングキャンプに帯同していたが、今月8日にチーム離脱が公式発表されると、2日後にセルヴェット移籍が正式決定。スイスメディア『4-4-2』は9日に「セルヴェットの幹部はヴァイラー監督に対して、鈴木の獲得を提案した。しかし彼が鈴木との再会を拒否したことにより、西村を獲得する可能性がある」と、セルヴェットが鈴木の代替選手として西村の獲得に動いた可能性を伝えていた。

その西村は先週、新天地の練習に合流。スイス紙『トリビューン・ド・ジュネーブ』は17日、グラウンドでヴァイラー監督と談笑する西村の様子をアップするとともに、同選手が18日開催のスイス1部リーグ第24節ルガーノ戦でスタメン出場によりデビューする可能性を報じていたが、ベンチ外だった。

すると同紙は19日になって「セルヴェットはスイスリーグに対して選手登録期限である2月15日までに重要なメールを送信していなかった。西村をはじめ今冬に加入した3選手は今季終了後までプレーできない」とリポート。

西村が今季の公式戦でプレーするためには、メールを送信したものの、技術的な理由により時間通りに送信されなかったことをリーグ側に証明する必要があるという。また証明できない場合には、トップチームの所属選手をレンタル移籍により放出し、代わりに西村を起用するという方法もあるが、欧州ではほぼすべての国で移籍ウィンドウが閉まったため実現の可能性は低いとみられる。

またスイス紙の一報を受けて、X(旧ツイッター)では「セルヴェットは何をしているんだ!」「西村の選手生命に関わることだけど…」といったクラブ批判が噴出。明治安田J1リーグ開幕まで1週間を切っている中、「横浜FMに復帰?」「横浜FMに戻るしか方法ないのでは…」という声も挙がっている。

リーグ戦24試合を終えて12勝8分4敗と、首位ヤングボーイズから勝ち点7差の2位につけているセルヴェットFC。逆転優勝にむけてストライカーを補強したが、思わぬ形で新戦力を失うかもしれない。

© フットボール・トライブ株式会社