中国代表の次期監督候補筆頭に“ボスニアの名将”が急浮上!「日本も韓国も警戒が必要だ」と韓国メディアが反応

風雲急を告げている中国サッカー界にあって、目下最大の関心事は代表チームの指揮を執る次期監督の人選だ。

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先のアジアカップ2023で中国は0勝2分け1敗でグループステージ敗退。しかも得点ゼロに終わる失態を演じ、アレクサンドル・ヤンコビッチ監督(セルビア国籍)に対する猛バッシングが展開された。中国サッカー協会は正式発表こそしていないものの、ヤンコビッチ監督を事実上更迭したとされており、次なる指揮官のリクリートが続けられている。

ここ数日の国内報道で有力視されてきたのが3人の指導者だ。筆頭候補に挙がるのはアジアカップでオマーン代表を率いたブランコ・イバンコビッチ氏(クロアチア国籍)で、グループステージ敗退後にオマーン協会から契約を解除された。さらに同じくアジアカップでバーレーン代表を指揮したファン・アントニオ・ピッツィ氏(スペイン国籍)、そして元イラン代表監督のカルロス・ケイロス氏(ポルトガル国籍)がターゲットと目されている。

そんななか、現地2月19日にポータルサイト『捜狐体育』が候補リスト上に急浮上してきた人物を紹介した。前スイス代表監督のウラジーミル・ペトコビッチ氏(ボスニア・ヘルツェゴビナ国籍)だ。「スイス代表を7年間に渡って指導し、欧州の強豪へと押し上げた手腕は疑いがない。アジアでの監督経験はないが、戦術家としての実力は折り紙付きだ。攻守の高いバランスを保つ4-2-3-1を重用しており、中国選手との相性も良い」と説明し、「中国協会は今週に入って本腰を入れているという有力な情報がある」と付け加えた。

現在60歳のペトコビッチ氏はスイスとクロアチアの国籍も持ち、指導者としてはヤングボーイズ監督などスイスで頭角を現した。2014年に就任したスイス代表監督時代には、ユーロやワールドカップで立て続けにチームを上位進出に導くなど剛腕を発揮。ユーロ2020ではラウンド16でPK戦の末に世界王者フランスを下し、堂々ベスト8進出を果たしている。

中国代表がペトコビッチ招聘か、の一報を受けて反応したのが韓国メディア『SPOTV News』だ。「日本と韓国も警戒が必要だ」と銘打ち、「ペトコビッチは欧州でもっとも有名な指導者のひとりである。中国が彼を釣りあげられるかは分からないが、もし実現すれば大きなステップになるだろう。韓国も早く次期代表監督を決めなければならない」と記している。

日本がベスト16で敗退し、中東勢が存在を大いに誇示したアジアカップ。新たな勢力図が浮き彫りになるなかで、中国代表の新監督探しもやはり気になるトピックだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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