ロシア、2週間かけ遺体検査 ナワリヌイ氏側「隠蔽」と非難

19日、ロシア北部ヤマロ・ネネツ自治管区の連邦捜査委員会事務所から出るナワリヌイ氏の母親(左)と弁護士(ロイター=共同)

 プーチン政権と対立し、北極圏の刑務所で死亡したロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の広報担当者は19日、当局が現地を訪れたナワリヌイ氏の母親と弁護士に、14日間かけて「化学検査」を行うと通知したとX(旧ツイッター)で明らかにした。「殺人の痕跡を隠蔽するための露骨なうそだ」と非難した。

 当局は遺体の引き渡しを拒んでいる。ナワリヌイ氏の妻ユリアさんも19日の動画声明で、遺体引き渡し拒否は猛毒の痕跡が消えるのを待つためだと主張。「(われわれは)プーチンがなぜ3日前に夫を殺害したのかを知っており、近くお伝えする。誰がどう罪を犯したのか突き止める」と宣言した。(共同)

© 一般社団法人共同通信社