「日本女子は残酷すぎる!」平野美宇らが0点完封。卓球界の“暗黙ルール”に中国メディアが言及!「まったく問題ない」

パリ五輪の出場権獲得が懸かる卓球・世界選手権女子団体戦は、2月19日のブラジル戦で1次リーグ4戦全勝とした日本がベスト16に進出。女子団体の五輪出場権獲得まであと1勝に迫った。

一方、同18日に行なわれた第3戦・南アフリカ戦では、木原美悠(木下グループ)、平野美宇(木下グループ)、早田ひな(日本生命)でオーダーを組み、3-0で快勝した日本だが、実力差の著しい相手との試合内容が反響を呼んでいる。

世界ランク2位の日本と同ランク30位の南アフリカとの対戦だった。日本が危なげない試合運びで格下を相手にストレート勝利。3人合わせて相手には15ポイントしか与えなかった。

そのなかでも、とりわけ話題となっているのが、第1試合に登場した木原と第2試合の平野が第1ゲームを11-0で完封したことだ。卓球界では、かねてより10-0になった時点で、故意にミスをして相手に得点を与えるという暗黙のルールがあった。
中国メディア『捜狐』は、「日本の女子卓球は残酷すぎる! 格下相手に2人が11-0で完封した。平野美宇は特に厳しい」と驚異の20連続ポイントをマークした平野の凄みを伝えたうえで、「この試合での得点差が物議を醸した!」と日本で反響を呼んだこのルールについて言及した。

同メディアは「実際に今回の世界選手権では、すでに11-0のスコアが出ている」と2月17日の中国対ウズベキスタン戦を振り返る。「我が国の王曼昱も11-0でマグジエワを圧倒した。今は得点を譲歩しないことは、斯界のコンセンサスになっている」と時代は変わってきていると報じた。

最後に同メディアは「この観点から、日本女子が11-0で相手を破ってもまったく問題ない。コート上の選手は勝つために全力を尽くすべきであり、このスコアは当然の結果だ」としながらも「対戦相手への心理的打撃が大きすぎて、南アフリカ女子の自信を喪失させてしまう場合もある」との見解を述べた。

構成●THE DIGEST編集部

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