ふるさと納税返礼品に、武者行列への参加権 群馬・甘楽町が10日まで募集

男性は織田信雄の家来として近くで行列に参加できる=甘楽町提供

 かつて城下町として栄えた群馬県甘楽町は、ふるさと納税の返礼品に「城下町小幡さくら祭り『武者行列』」(3月31日開催)への参加権を加えた。武者などに仮装して町内を練り歩く春の恒例行事を通し、町の知名度向上を図る。「ふるさとチョイス」などのポータルサイトで10日まで募集を受け付ける。

 10万円以上の寄付が対象。男性は小幡藩の初代藩主で織田信長の次男、信雄の家来、女性は侍女の衣装を着て行列を歩くことができる。町が衣装を用意し、着付けもする。返礼品は行列への参加権に加え、小幡城などの御城印と町内の工場で作られたパスタセットを含む。

 行列は信雄から8代信邦まで152年にわたり小幡藩を治めた織田家の歴史に由来し、1985年から実施している。今回はNHK大河ドラマ「どうする家康」で信雄を演じた俳優の浜野謙太さんが特別ゲストを務める。

 町がイベント参加型の返礼品を企画するのは初めて。町企画課財政係は「町の歴史に興味を持ってもらい、観光の活性化につなげたい」と期待を寄せている。

 問い合わせは、同係(☎0274-74-3134)へ。

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