愛子さま “食事会デビュー”に称賛の嵐!政府からも期待される「アフリカとの架け橋」

2月9日、ケニアのルト大統領夫妻との昼食会に臨まれた愛子さま(写真:共同通信)

「Habari(ごきげんよう)」

こう居並ぶ賓客らにスワヒリ語で挨拶されていた愛子さま。2月9日、ケニアのウィリアム・サモエイ・ルト大統領夫妻や閣僚らを招いた皇居・宮殿での昼食会に出席された。愛子さまが外国賓客を招いた宮殿での食事会へ出席されるのは初めてのことだ。

「愛子さまは直前まで緊張されたご様子でしたが、通訳を介さずに英語でユーモアたっぷりにお話しになるお姿は、実に堂々としたお振る舞いと思いました。宮内庁幹部は一様に“初の食事会が成功してよかった”と安堵しています。

天皇陛下と雅子さまからのアドバイスを受けられ、スワヒリ語を学ばれたり、所作などについて入念な準備を重ねられていたそうです。ルト大統領も愛子さまのお振る舞いに感動し、『ぜひともケニアに来てください』と招待する発言もありました」(宮内庁関係者)

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、愛子さまのデビューの成果についてこう語る。

「愛子さまが今後関わられていく国際親善のご活動にとって、重要な第一歩になったと思います。また国際的な会食の場で活躍される愛子さまのお姿は、多くの国民が望んでいたことでしょう」

愛子さまはアフリカへのご関心のルーツについて、陪席者に明かされた一幕があったと、皇室担当記者は明かす。

「天皇陛下が2010年3月にケニアとガーナを歴訪された際に、当時8歳だった愛子さまへのお土産として購入されたパズルのことも話題になったそうです。

愛子さまはアフリカの国名が書かれたこのパズルを気に入られ、“遊びながら国の名前を覚えました”というエピソードを明かされていたと聞きました。アフリカの地域情勢について陛下と話されているご様子を撮影した写真が、愛子さま18歳のお誕生日に公開されたこともあり、この時もパズルが映っていました」

天皇陛下がケニアを訪問された当時は、学習院初等科に通われていた愛子さまが、“登校への不安”を訴えられていた時期だった。前出の宮内庁関係者は、

「このパズルで遊ばれながら、陛下が同国で視察されたサイやキリンなどの保護施設についてのお話を、幼い愛子さまは目を輝かせながら聞いていたとか……。

昼食会でルト大統領が愛子さまをケニアへ招待する旨の発言がありましたが、じつは政府内には“愛子さまにアフリカの国々を歴訪していただくのはどうか”という声も上がっているのです」

思い出のパズルが育んだアフリカへのご関心。その原点が、愛子さまの初めての海外ご公務に結びつこうとしているのだ。アフリカ南部のザンビアと日本が国交樹立60周年を迎える今年。外務省でも節目の年を記念した事業が進められている。

「ザンビアは、国交樹立50周年となった2014年に、秋篠宮ご夫妻がタンザニアなどの国々を歴訪されるなかで訪問されています。愛子さまがケニアやザンビアなどの国々を歴訪されれば、日本がアフリカ諸国との関係を深めるうえで大きな原動力となると、政府や外務省も考えているようです」(前出・皇室担当記者)

■両陛下の思いを受け継がれて……

さらに、サブサハラアフリカ(サハラ砂漠より南のアフリカ諸国)との国際親善は、王室がある欧州各国と比べて往来が少なく、宮内庁内でも“長年の懸案”となっていたという。

「1980年代までには皇太子時代の上皇さまと美智子さまがエチオピアなど計6カ国を、1990年代には高円宮ご夫妻がザンビアなど計5カ国を訪問されています。しかし、2002年に高円宮さまが薨去され、2010年の陛下のご歴訪まで、10年以上も公的な訪問が途絶えていたのです。

近年は高円宮妃の久子さまが中心となり、こうした国々との国際親善を担われてきました。しかし、56の国や地域があるアフリカの国々との交流を担うのは大変なことで、久子さまもお年を重ねられています。

愛子さまが“新アフリカ担当”として、日本とサブサハラの国々との懸け橋になることを、両陛下も望まれているはずです」(前出・宮内庁関係者)

水の問題を長年の研究テーマとされ、交通や公衆衛生、気候変動問題など広く活動を続けられる天皇陛下。そして、世界の紛争や貧困、教育格差に関心を寄せられてきた雅子さまの思いを、愛子さまは受け継がれている。

「愛子さまがさまざまな問題に直面するアフリカの国々を歴訪されることで、日本のみならず世界に向けて、こうした地域の人々が直面する困難の解決に結びつく一助となるでしょう。それは、日本の国際社会における存在感とイメージを高め、世界の平和を希求する皇室のなさりようとしても、理想的なことのように思えます」(前出・小田部さん)

愛子さまのアフリカ歴訪は、“地球を救う”ご活動にもつながっていく。実現する日が待ち遠しい。

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