仲村トオル&佐々木蔵之介、『Destiny』出演決定 石原さとみ&亀梨和也の父親役に

石原さとみが主演を務める4月期のテレビ朝日系火曜ドラマ『Destiny』に、仲村トオルと佐々木蔵之介が出演することが決定した。

石原にとって3年ぶりの連続ドラマ復帰作で、亀梨和也と初共演する本作は、ドラマ『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)シリーズ、映画『涙そうそう』(2006年)などを手がけた吉田紀子が、脚本家人生初となる“検事”の世界を舞台に紡ぐ完全オリジナルサスペンスラブストーリー。

石原演じる主人公の検事・西村奏が、亀梨演じる大学時代の恋人・野木真樹と12年ぶりに再会。それを機に、封印してきた青春時代の“ある事件”の扉が開き、2人は20年に及ぶ運命の波に翻弄されていくことになる。

奏の現在の恋人役で安藤政信、大学時代の仲間役で宮澤エマ、田中みな実、矢本悠馬らが出演する。

佐々木が演じるのは、奏の父・辻󠄀英介。東京地検特捜部の検事として、強い正義感を胸に仕事に邁進していた辻だが、奏が15歳の時、思いもよらぬ事件に巻き込まれてしまう。仕事には厳しいけれど家族思いで優しい、そんな大好きだった父の事件以降、姓を替え、母とともに長野に移り住んだ奏は「父と同じ検事になりたい」という一心で勉強に励み、信濃大学法学部に進む。

それから20年。横浜地検中央支部の検事として多忙な日々を送る奏だが、大学時代に起きた“不可解な死亡事件”以降、姿を消していたかつての恋人・真樹が12年ぶりに現れたことで、封印していた過去の扉が開き、その事件とともに父の真実にも近づいていくことになる。

15歳の奏の心に大きな傷を残すことになった父の事件。過去から現在に繋がっていく中で、重要なカギを握る父親・英介を演じるにあたり、佐々木は「奏にとって検事の先輩でもある辻󠄀はどんな正義をもっていたのか、結局組織とは何だったのか。家族は何だったのか、はたして本当の真実は何だったのか……というところが、くっきり見えるように、僕はポイントポイントで伝えなければいけないなと思っています」と語った。

仲村が演じるのは、真樹の父・野木浩一郎。有名な事件を多数手掛けるエリート弁護士だが、息子・真樹とは子どもの頃から折り合いが悪い。そんな確執関係にある親子を演じる2人だが、仲村は「実は僕、亀梨くんが小学生の時に会ったことがあるらしいんです」と26年前に亀梨と出会っていたことを告白。かつて仲村が出演していたドラマの撮影時、少年野球チームの試合に亀梨がエキストラとして参加していたと言う。

さらに、「なぜかそのとき、僕が寝ている亀梨くんの口にかき氷を入れたそうで……(笑)」と語った仲村。「普段、そんなイタズラをしない僕が亀梨少年にしたように、冷えた関係の野木と真樹にも、楽しい瞬間や心が温かくなる瞬間はあったんじゃないか、と考えるきっかけになりました。26年前、わずかに触れ合った亀梨くんとの繋がりが、今回親子を演じるうえで何かスパイスになればいいなと思っています」とコメントを寄せた。

コメント

仲村トオル(野木浩一郎役)

野木は亀梨くんが演じる真樹の父親ですが、親子関係がとても複雑なんです。でも真樹が反抗的な育ち方をしてしまったことに、野木も少し負い目を感じているんじゃないのかなと……。とはいえ自分の仕事や生き方に恥じるところは一点もないという感覚をもった人とも感じます。
実は僕、亀梨くんが小学生の時に会ったことがあるらしいんです。僕は全然覚えていなかったんですが、あるドラマで少年野球のチームが試合をしているシーンがあったことは記憶にあって……その野球少年たちの中に亀梨くんもいたらしいんです。その撮影の昼休憩のときに、僕がベンチで寝ていた亀梨少年の口にかき氷を入れたらしく、それに驚いて飛び起きたと亀梨くんが言っていたのですが……。僕は、その日初めて会った少年に、そういうイタズラをしないと自負しているので(笑)、よっぽどかわいらしかったか、よっぽど面白い顔で寝ていたのか、どっちかだと思うんですけど(笑)。亀梨くんがその時のドラマの映像を、この前スマホで見せてくれたんですが、そういう過去のちょっとした繋がりが、今回親子を演じるうえで何かスパイスになればいいなと思いました。
真樹は“お父さん大好き”という少年ではなかったし、野木も“仕事より家庭”という親ではなかったと思います。でも、24時間365日ずっと冷たい関係だったかというと、そんなことはなく……普段そういうイタズラめいたことをしない僕が亀梨少年の口にかき氷を入れたように、たぶんこの親子にも楽しい瞬間や、少し心が温かくなるような記憶もあったんじゃないか、と。約26年前、わずかに触れ合った亀梨少年と親子の役をやることになるとは! 改めてすごいご縁だなと感じています。
“過去の印象”は変えられるといいますか、失敗や屈辱、敗北感のようなものは、今からでも生き方や努力で良き思い出に変えることができる…僕の願望も込めて、この作品がそんな物語になるといいな、と思っています。ぜひ皆さんにもご覧いただきたいです。

佐々木蔵之介(辻英介役)

私は、石原さん演じる奏の父、辻英介で、もうすでに亡くなっている役です。
ドラマは現在を描いていますので、私は誰かの回想シーンでの登場になります。皆にどの様な記憶として残り、物語にどう絡んでいるのか私自身も楽しみにしています。
父親として、検事として、彼が持っていた信念や正義とは何か?真実はどこにあるのか?
が、回を重ねていくうちに徐々に見えて来ます。監督もそのあたりをとても丁寧に演出してくださいました。
放送の始まる4月は、高校生から大学生、学生から社会人のように、その時々で考え方や価値観、人間関係が変わってくる季節でもあると思います。
ドラマのタイトルが『Destiny』なんですが、運命が“命を運んでいく”と書くように、その時々によって環境も感情も変動していくと思うんです。
父を追って検事という職業を選んだ奏が、どのような思いを胸に行動していくのか…。そして、その時々で移り変わっていく登場人物達の感情も見どころだと思います。
ぜひ、ご覧ください。

(文=リアルサウンド編集部)

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