ゼレンスキー氏、「一部地域厳しい状況」 ロシアが援助の遅れ利用

[19日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシアはウクライナへの援助の遅れを利用しており、ロシア軍が兵力を集中させている一部地域は極めて厳しい状況にあるとの認識を示した。

ゼレンスキー氏はこの日、東部ハリコフ州の要衝クピャンスクの前線を訪問した。クピャンスクはロシア軍が掌握を狙いここ数カ月攻勢を強めている地域。

ウクライナは数日前、激戦が続く東部ドネツク州の要衝アブデーフカからの撤退を決定した。

ゼレンスキー氏は「ロシア軍が最大限の予備兵力を集中させている最前線の一部地域では極めて厳しい状況となっている」と述べ、「ロシアはウクライナへの援助の遅れを利用しており、これは非常に微妙な問題だ」と説明した。

その上で、ウクライナへの援助を含む大規模支援策を米議会が承認することを確信していると述べた。

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