【定年後の生活費】年金だけじゃ「贅沢ができない」と聞いて65歳からパートを始めようと思います。働く選択肢は何がありますか?

定年後にパートで働くことは可能

年齢を重ねると働き口が少なくなるのではと、不安に思う方もいるでしょう。結論として、定年後でもパートとして働くことは可能です。すべてのパート求人に応募できるわけではありませんが、多くの企業が、定年後のシニア世代のパートも募集しています。

よく求人が出ている職種には、スクールバスやタクシーの運転手、コールセンター、警備員などがあります。そのほか、サービス業・接客業でもシニア世代を募集している企業はありますので、自分に合った働き方を選択できるでしょう。ここでは、シニア世代のパートを募集している2つの企業を紹介します。

マクドナルド

マクドナルドは、定年後もパートとして働ける飲食店です。学生から主婦、外国人、シニア世代など、多種多様な人材を採用しています。全国のマクドナルドには約7000人のシニアクルーが在籍しています。

人と話すことが好きな方や、これまで接客業で働いてきた方など、定年後も多くの人とコミュニケーションをとりながら働きたい方におすすめです。時給は、店舗によって異なりますが、1000円以上の店舗が多いようです。

イオン

大手スーパーのイオンも、シニア世代のパートを積極的に雇用しています。65歳まではパートタイマーとして勤務し、65~69歳まではG.Gパートナーと呼ばれるアルバイト区分で勤務が可能です。求人募集でもシニア歓迎のマークがあり、応募しやすいでしょう。時給は店舗によって異なりますが、1000円以上の店舗も多数あります。

シニア世代のパート探しのポイント

パート求人でシニア世代歓迎とする企業が増えてきている昨今、選択肢の幅も広がってきてはいますが、現役世代と比べると、求人の幅は狭まってしまうでしょう。

そのため、自分に合ったパートの仕事を探すためには、ポイントを押さえる必要があります。あれもこれもと条件を増やしてしまうとなかなか職場が見つからず、時間だけが過ぎてしまいます。

条件の優先順位を決めて探す

定年後のパート探しでは、条件の優先順位を付けましょう。時給や仕事内容、勤務時間、勤務先の場所など、パートを探す際にはさまざまな条件を設定します。すべての条件にこだわってしまうと、なかなか職場が見つからない可能性があります。

まずは、どの条件を一番優先するかを決めて、妥協できる部分がないかを確認しましょう。シニア世代は、体力や身体機能の衰えが出てくる年です。まずは、無理なく働ける環境探しをおすすめします。

現役時代の収入と比べない

定年まで現役で働いていた場合は、ある程度の安定した収入をもらっていた人も多いでしょう。一度退職してからパートとして働きなおす際に、同じ水準の収入を求めても、なかなか求人が見つからない可能性があります。

そのため、現役時代の収入にはこだわらず、今現在、年金を受け取って生活をしていく中で、いくら必要なのかを意識しましょう。時給ばかりを気にせずに、自分らしく無理なく働ける環境探しが大切です。

定年後のパート先は無理なく働ける環境が大切

定年後に年金だけの収入では、生活していくことが不安になる場合もあります。現在は、シニア世代を歓迎する企業も多いため、定年後でもパートとして働くことは可能です。

しかし、現役世代と比べると求人の幅が狭まりますので、自分に合った働き先をスムーズに見つけるためには、ポイントを押さえる必要があります。時給にこだわりすぎずに、今の生活費を補てんできるかを意識して、楽しく長く働ける職場探しをしましょう。

出典

日本マクドナルド株式会社 アルバイト情報
イオンリテール株式会社 パート・アルバイト採用情報

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社