【一念発起して家計簿】20代会社員ですが「飲み代」で生活が苦しいです。三日坊主にならず、続けるコツはありますか?

家計調査とアンケートから見た平均的な飲み代の金額

総務省の家計調査(2023年、単身勤労者世帯)によれば、34歳以下の年間の飲酒代は平均が4万8229円です。1ヶ月あたりは約4019円になります。男性の平均は5万8708円(1ヶ月あたり約4892円)で、女性は2万482円(1ヶ月あたり約1706円)になっています。

「Money Campus」を運営する株式会社大黒屋(長崎県大村市)が調査した、「飲み会の最新事情」(調査期間:2023年6月9日~13日、調査対象:飲み会に参加する機会がある20~50代1000人)によれば、20代の1回あたりの飲み代の平均は4202円でした。なお、20代の飲み会への参加回数は年間に3回以下程度と答えた人が最も多く、29.2%を占めました。

一方、20代の22.4%は毎週飲み会に参加しています。20代全体の飲み会参加回数の平均は24回と、他の年代よりも多いことが特徴的です。20代の1回あたりの飲み代の平均と1年間の飲み会への平均参加回数を掛け合わせると、1年間に使う飲み代は10万848円になります。1ヶ月に換算すると8404円です。

家計調査はお酒を飲まない人も含めた平均的な値であるため、お酒を飲む機会がある人に調査したアンケート結果とは表れた数値に大きな違いがあるものと思われます。

家計簿を続けるコツ

家計簿を続けるためには、まず目的を定めることが大切です。普段の家計のどこに無駄があるのかを知って節約したい、貯蓄を増やしたいなど、具体的な目標を立てることが家計簿をつけるモチベーションになります。

そのうえで、家計簿を長続きさせるためにはいくつかのコツがあります。

・費目を細かく分けすぎない
費目を細かく分けすぎると、家計簿をつけるのがだんだん面倒になります。例えば、食品スーパーでは食費と日用雑貨を同時に購入する場合があるでしょう。そのときに、一つずつ分けて計算するのは面倒です。購入した品物の大半が食品であれば、全体を食品として計上するとよいでしょう。

同様に、収支を1円単位までこだわると、なかなか計算が合わないことがストレスになりがちです。使い道が分からないものは「使途不明金」として計上し、徐々に使途不明金の金額を少なくしていけるようにするとよいでしょう。

・つけた家計簿を見直す
家計簿をただつけているだけではあまり意味がなく、家計簿をつけることで客観的にお金の流れが分かります。改善できる点は何かを明確にし、節約につなげることが重要です。

・自分にとってつけやすい家計簿を選ぶ
家計簿は自分で手書きする方法のほかに、Excelでの自作や家計簿アプリの利用などの方法があります。自分が使いやすいツールを選ぶことが、家計簿を長続きさせるコツです。

自分に合った方法で家計管理をしよう

20代はほかの年代よりも、飲み会に参加する頻度が高い傾向が見られました。飲み会の回数が多く家計を圧迫している場合は、飲み会への参加回数を減らすことが近道です。

しかし、さまざまな理由によりそれが難しい場合は、ほかの費目を減らす必要があります。家計簿はお金の流れを理解するために有益です。自分が使いやすいツールを選び、家計簿をつけるだけで満足せず、適宜見直しをしましょう。

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年 表番号10 男女、年齢階級別
Money Campus 社会人の飲み代平均は1回4,237円で1カ月の平均は6,002円!参加回数は20代がもっとも多い結果に!

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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