F1バーレーンテスト直前に一部チームがフィルミングデーで走行開始。マクラーレンとハースが登場

 バーレーンでのF1プレシーズンテストは、2月21日(水)現地午前10時(日本時間16時)にスタートするが、今週、サクヒールのサーキットではすでにマシンが走り始めている。チームは、3日間しかないプレシーズンテストを有効に使うため、PR目的として規則で認められたフィルミングデーを活用している。

 19日には、マクラーレンがフィルミングデーとして、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリに、2024年型マシン『MCL38』で走行する機会を与えた。一方、ハースは、ケビン・マグヌッセンが『VF-24』での初走行を行った。『VF-24』のシェイクダウンはすでにニコ・ヒュルケンベルグが済ませ、200kmの走行を実施、今週はマグヌッセンが同じく200kmを走った。

ハースF1チームが『VF-24』をシェイクダウン(ニコ・ヒュルケンベルグ)

 今年はフィルミングデーで走れる走行距離の上限が昨年の倍の200kmに引き上げられた。バーレーン・サーキットでは36周プラス1周弱ということになり、ドライバーふたりを走らせるマクラーレンは、ひとりが18周、ひとりが19周弱を走行することになる。1周に満たない周回も、チームがシーズンを前にメカニカルセッティングや電子的セッティングを試す上で貴重な経験となるため、1キロであっても無駄にすることはできない。

 20日火曜日には、メルセデス、アルピーヌ、ウイリアムズが走行する予定となっている。メルセデスは新車発表日に『W15』のシェイクダウンも行い、写真も公開済みだが、アルピーヌ『A524』とウイリアムズ『FW46』については、実車が姿を現す初めての機会になる。ウイリアムズは、早い段階でニューマシンのカラーリングのみを披露し、ライバルに手の内を見せないことを選択した。一方、アルピーヌは、最初のシャシーの完成が遅れ、プレシーズンテスト直前にシェイクダウンを実施することとなった。

 フィルミングデーには厳格な規定があり、他のチームは走行するライバルのマシンの撮影を行うことは許されておらず、ライバルのマシンがコース上にいる間は、ピットレーンで作業を行うこともできない。しかしエンジニアがコースを歩き回って他チームのマシンを観察し、公式テストスタート前に、視覚的なデータを収集することは可能だ。

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