九重町の宝泉寺・筋湯温泉で「冬花火」開催へ 出店やマルシェも、来場呼びかけ【大分県】

二つの温泉郷で冬花火を開く。来場を呼びかける九重町職員=九重町役場

 【九重】九重町の二つの温泉郷で今月と3月、「おもてなし冬花火」がそれぞれ開催される。町や地元観光協会が来場を呼びかけている。

 宝泉寺温泉では22日午後8時から、温泉街の入り口付近で打ち上げる。キッチンカーや出店は同4時にオープンする。

 温泉街は2020年7月豪雨で大きな被害を受けた。花火には寄せられた支援や復興への感謝の思いも込めている。能登半島地震の被災地に向けた募金もする。

 主催する宝泉寺温泉観光協会は「宿泊客はもちろん、日帰り客も大歓迎。冬の一夜を楽しんでもらいたい」と話す。

 筋湯温泉の「湯けむり夢花火」は3月16日午後8時にスタートする。筋湯温泉公共駐車場が主会場で、ホテルや旅館の真上に打ち上げるのが魅力。当日は県西部地域でのキッチンカー活用実証実験を兼ねたマルシェも開く。

 筋湯温泉観光協会は「標高千メートルでの花火打ち上げは九州で最も高い。驚くほど近い大輪の華、光と音の競演を見に来てほしい」とアピールする。

 元々は宝泉寺が1月に花火とどんど焼き、筋湯は5月に花火を開催していた。17年から「おもてなし冬花火」に統一。新型コロナウイルス禍での中断を経て、両会場とも昨年から復活した。

 いずれも小雨決行。問い合わせは町観光協会(0973.73.5505)。

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