内村光良がFBS福岡放送で2月23日に放送する特番「めんたいワイド初ゴールデン突入！ラッキーワゴン10周年SP」（午後6：15、福岡ローカル）に登場する。
「めんたいワイド」（月〜金曜午後3：48、福岡ローカル）は1995年10月にスタートしたFBSの長寿情報番組。その中で毎週木曜に放送しているコーナーが「ラッキーワゴンの旅」だ。
パラシュート部隊・斉藤優が、ドライバー・増永茂敏氏の運転するワゴン車に乗って福岡県内各地へ赴き、街をブラブラするだけの企画ながら、県民に愛されて10周年を迎えることに。だが「人情を大切にする企画」のはずが、リポートがおろそかだったり、経費で買い物したり、ロケ中に私用を済ませたりといった斉藤の愚行が目立ち始めた。
さらに、今年最初のオンエアでは「福岡、好感度ナンバーワン男だから」という発言まで飛び出す始末。「このままでは斉藤は“天狗（てんぐ）”になるだけ」と直感したスタッフが、斉藤にとって“芸能界の恩師”である内村の協力をあおごうと、今回企画したのだ。
内村とサプライズで対面した斉藤は苦言を呈され、床にひれ伏す展開に。斉藤は「一服盛られた感じです。まさかあんな形で（内村が）登場するとは。スタッフが張り切っていろんなことを内村さんに吹き込んでるので（聞いている時間が）地獄でした。でも、ある意味10年の斉藤の行いがすべてブーメランになって返って来てるので『水戸黄門』を見る感じで楽しんでもらえるかと」と振り返る。
企画したディレクターは「縁もゆかりもない福岡で10年間もコーナーを続けてきた斉藤優さんへサプライズを！ という思いから、駆け出し時代からの優さんを知る内村さんへご出演を依頼しました。当初はハートフルなサプライズの予定が、優さんの土下座が飛び出す展開となったのは、10年間担当しているディレクターの積年の思いからです（笑）。超ご多忙なおふたりのスケジュールが奇跡的に“30分間”だけ合い、東京ロケを敢行しました！」と明かした。番組ではほかにも、コーナーの始まりの地である吉富町を訪れ、斉藤に初心を思い出してもらうロケに出向く。
10年の変化について斉藤は「変わったことは身体的にはすべてですね。最近は（酒を）飲んだ翌日のロケだと朝なんか顔がパンパンで、ウサギより目が真っ赤なんで、前日にあんまり飲まないようにしてます。あと、昔よりはいい意味で張り切らないというか、より自然で、普段とほぼ変わらないようになってると思います。昔からそこまでテンションは上げませんが（笑）」と自嘲気味。
同行する増永氏にも変化が。「この10年間で、ロケ以外でもたくさんの方にお声を掛けていただくようになり、素人の私は正直複雑でした。また、ラッキーワゴン以外を運転中も、斉藤さんが乗車しているのではないかと注視される方も。どこで誰が見ているか分からないという思いから自然と、より安全運転になりました。おかげでゴールド免許証となり、無事故無違反が条件である個人タクシーの資格を取得できました。斉藤さん、斉藤さんのファンの皆さん、スタッフの方々に感謝です」とコメントを寄せた。
10年間、コーナーを担当しているディレクターは「スタート時の10年前からドライバーの増永さんをはじめカメラマン、音声、ディレクターが全く変わらず、同じメンバーというのは、かなり珍しいこと。ちなみに10年前、テレビ出演が大の苦手な増永さんには『たぶん3カ月で終わりますので…」と説得し、出演をしぶしぶ承諾してもらいました。情報番組のコーナーってそんなに続きませんし、しかも優くんだし…。その時は本当に『すぐ終わる…』と思ってました」と打ち明ける。
それが今や番組の人気コーナーに。斉藤は「これからもやれることだけやって、思ってることを言って、少しだけ思いやりを持って福岡のいいところを紹介していきたいと思ってるので、まずは11周年を目指して頑張ります。今後ともラッキーワゴンをよろしくお願いします」と意気込む。特番について、ディレクターは「実はもう一つ、サプライズを準備してます！ ぜひ生放送をお楽しみください！」と呼び掛けている。
