「苛立ちと悔しさを感じている」移籍後も不運が続く英代表フィリップスは以前の姿を取り戻せるか

出場機会を求めて移籍した新天地でもイングランド代表MFが苦境に立たされている。

現地時間2月17日に行なわれたノッティンガム・フォレスト対ウェストハム戦(プレミアリーグ25節)は2-0でホームのノッティンガム・Fが勝利を飾った。この試合の勝敗を分けるポイントとなったのが、ウェストハムのMFカルビン・フィリップスの退場だった。

1点ビハインドの68分にニコラス・ドミンゲスを突き飛ばしてイエローカードを受けると、その3分後にはモーガン・ギブス=ホワイトへのタックルで二度目の警告を受けてピッチを後した。

ひとり少なくなったウェストハムは、その後試合終了間際にも失点して敗戦。この結果リーグ戦6戦未勝利(3分け3敗)となり、2024年初勝利はまたもお預けとなった。

戦犯とも言える失態を犯したフィリップスに対しては、「なぜペップが彼を起用しなかったのかを皆に証明した。本当にくだらない」、「フィリップスは二度目の先発で退場。なんてひどいローンだ」など、SNS上でファンから厳しい声が飛んでいる。

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フィリップスは、22年夏に移籍したマンチェスター・シティでジョゼップ・グアルディオラ監督の信頼を得られず、今シーズンもリーグ戦ではわずか4試合の出場に留まっていた。

そして、この1月に出場機会を求めて移籍を決断。ウェストハムに半年のローン契約で加入したばかりだった。もちろん、今夏に行なわれるEURO2024のメンバー入りも見据えての判断だったはずだ。

しかし、デビュー戦となったボーンマス戦、続くマンチェスター・ユナイテッド戦と連続して失点に繋がるミスを犯すと、4試合目となった今回のノッティンガム・F戦では退場処分と、散々な船出に。

試合後、英公共放送『BBC』の取材を受けたフィリップスは、「不運は三度やってくると言うね。心機一転、気を引き締めて頑張ろうと思ったんだけど、期待通りにはいかなかった」と落胆すると、次のように続けた。

「僕は世界最高のチームでトレーニングをしていた。ただ、試合に出なければ、試合感や動きのキレは取り戻せない。苛立ちと悔しさを感じているよ」

果たして、フィリップスは今後継続して試合に出場し、リーズ時代のパフォーマンスを取り戻せるのだろうか。これまで継続して招集を続けているイングランド代表監督のガレス・サウスゲイトも気が気ではないだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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