メジャー、米ツアー予選会へタイで始動 原英莉花「世界ランクアップを目指して」

推薦出場の米ツアーから始まる2024年を「いいシーズンにしたい」(撮影/村上航)

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(19日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72)

タイを訪れるのは2018年12月に出場した親善試合以来2度目のこと。原英莉花は「久しぶりに“暑い!”って感じますよね」と笑いながら、気温30℃を超える中で初めてのコースを元気に18ホール下見した。

初めてのコースに「芝も苦手な感じじゃない」(撮影/村上航)

「比較的ティショットは打ちやすいなっていうホールが多い。風とピンポジションがどう難しくなるのかなっていうのはあるんですけど、芝も苦手な感じじゃなかった。しっかり、ターゲットに打っていけたら」とファーストコンタクトはまずまず。推薦出場の米ツアー、そして次週は国内ツアー開幕戦が控えるとあって、2024年シーズンのスタートダッシュへ気合がにじむ。

海外メジャー、米ツアー予選会へ「前半戦が大事」(撮影/村上航)

「推薦をいただけるのは自分にとっても本当にうれしいこと。感謝の気持ちでいっぱいですし、しっかり結果を出して、ランキング上げられるように頑張りたい」。現在95位の世界ランキングを明確に意識するのは、海外メジャー切符や米ツアー最終予選会の出場資格に直結するから。「やっぱり前半戦が大事になってくる。日本でいつも初戦がなかなかうまくいってない分、(先に)1試合戦えるのは初めての感覚。いいシーズンにしたい」と力を込めた。

過去4度出場している日本ツアー初戦「ダイキンオーキッドレディス」は昨年14位がベストフィニッシュ。これまでのツアー5勝を振り返っても、4勝を10月以降にマーク。序盤戦からエンジンをかけていくことがテーマになる。

結果を求める4日間。「不安要素は消して試合に徹したい」(撮影/村上航)

短いオフはいきなり大きな変化を求めるのではなく、トレーニングなど長期的な視点で地道な取り組みを重ねてきたという。「やっぱり、しっかり結果を残したい。不安要素は頭から消しながら、試合に徹したい」。先を見据えつつ、目の前の一戦一戦に全力を尽くすことが夢の舞台へつながっていく。(タイ・チョンブリ/亀山泰宏)

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