「ふくしまゼロカーボン」優秀な取り組み動画で紹介 古坂大魔王さんら登場 福島県が2種類作成

内堀知事に動画の完成を報告した生徒ら

 先進的な地球温暖化防止策をたたえる福島県の「ふくしまゼロカーボンへの挑戦表彰制度」で最優秀賞を受けた県内の学校や企業の取り組みを紹介する動画が初めて完成した。25日から動画投稿サイト「ユーチューブ」の県公式サイトなどで公開し、2050年までに二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標の実現に向けた県民の意識醸成や行動変容につなげる。

 あさか開成高(郡山市)の取り組みを紹介する学校版と、生活協組コープあいづ(喜多方市)の取り組みを紹介する事業所版の2種類を作成した。あさか開成高は校内で節電・節水などを啓発する他、校外に向けても環境活動に関する発信を行っている。コープあいづは再生エネルギー比率の高い地元企業からの電力調達や、フードバンクへの食材提供などに積極的に取り組んでいる。

 動画はどちらも3分半。タレントの古坂大魔王さんと、あさか開成高生が進行役を務め、それぞれの取り組みの重要性や効果を紹介している。動画はテレビ放映や、短縮化してSNS(交流サイト)での活用も見込んでいる。

 動画に出演した生徒らは19日、県庁を訪れ、内堀雅雄知事に動画に込めた思いを語った。生徒たちは「小さな行動でも1人1人が日々取り組む大切さを改めて感じた」「動画を通じて脱炭素に向けた取り組みを広く知ってほしい」などと話した。内堀知事は「分かりやすく、親しみやすい動画になっている。多くの方に見てほしい」と述べた。

コープあいづの取り組みを紹介する企業版の動画の一場面

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