栃木県議会通常会議始まる 9,328億円の新年度予算案や雪崩事故の賠償と和解に関する議案など提出

 栃木県議会の2月通常会議が19日から始まり、県の新年度の予算案や那須町で2017年に起きた雪崩事故の賠償に関する議案などが提出されました。

 今回提出されたのは総額で9,328億円となる新年度の一般会計予算案など合わせて87の議案と報告です。

 このうち2017年那須町で登山講習中だった大田原高校の生徒と教諭合わせて8人が死亡した雪崩事故については、県が遺族におよそ7千4百万円を支払う損害賠償額の決定と和解に関する議案が提出されました。

 雪崩事故を巡って、県は2020年に亡くなった生徒1人の遺族と示談が成立し賠償金を支払っています。

 また、その後5遺族が県などを相手に起こした民事訴訟では、宇都宮地裁が県などの過失を認めて約2億9千万円の賠償を命じました。

 判決が確定したことを受けて、県は2023年8月損害賠償としておよそ3億8千万円の予算案を可決しています。

 そのほか、デジタル社会形成推進条例の制定に関する議案や、県立美術館の新たな目玉としてフランス印象派の画家シスレーの作品「冬の夕日」を3億6千万円で購入するための議案などが出されました。

 通常会議の日程は3月19日までで、2月21日と26日、27日の3日間、代表・一般質問が行われます。

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