沖縄県出身の5人組メタルコアバンド「ASK ME ANOTHER」がニューシングル「Pictures」を1月30日に配信リリースした。同日に米国のロック系プロモーションチャンネル「BVTV Music」でも、ミュージックビデオ（以下MV）を公開し、海外の音楽ファンにも広く作品を届けている。バンド初の日本語詞の曲となった「Pictures」。曲に込めた思いやMV撮影の裏話などをメンバー5人に聞いた。（フリーライター・長濱良起）
一口メモ:メタルコアと沖縄
メタルコアは、激しいリズムを中心とした楽器隊に、シャウト系のボーカルが重なる音楽ジャンル。曲の途中でテンポを落として低音を強調した「ブレイクダウン」と呼ばれるパートや、メロディアスに歌い上げるパートなども多用される。沖縄からは、これまでに「2side1BRAIN」や「As Alliance」が海外のフェスに参加するなどしている。
この曲がターニングポイントに
－楽曲「Pictures」に込めた意味を教えてください。
Shige（Vo）「自分が輝いている状況を、心の中の『Pictures』として焼き付けてイメージしながら何事も乗り越えていこう、という意味を込めています。これまでバンドとして英語詞の曲が主でしたが、初めて日本語で詞を書きました。それ以降の楽曲の形も、『Pictures』を機に変わった面があり、ターニングポイントとなった曲です」
Yota（Dr）「この曲をたたくのが一番好きです。疾走感あるサビ、ブレイクダウンを含む弦楽器と息を合わせてプレーする箇所の二つの軸が、この曲の特徴だと思います。ライブ中のオーディエンスの反応も良いです」
－楽曲制作の流れはどのように進めているんですか？
Jun（Gu）「基本的に僕がメロディーや歌詞といったボーカルパート以外の全てをまず作り、メンバーと一緒にさらに仕上げる。その上でShigeさんがボーカルパートを作っています」
－最近の活動ではレコーディングにも力を入れていますか？
Jun「ライブはずっとやっていましたが、音源がなかったんですよ。音源がなければバンドも曲も認知されにくいので、2022年にファーストシングル『SLIGHT HOPE』をリリースしました。2作目の今作はしっかりMVを作り、県外の人にも見てもらえるような、名刺代わりにしたいと思っています」
「国内外問わず広げたい」
－MVの撮影はASK ME ANOTHERとして初めてのことだったかと思います。
ZAKi（Gu）「屋外のシーンは9月末に具志頭で撮影したんですが、めちゃくちゃ暑かったです」
Yasuya（Ba）「前日の雨で湿気もすごかったんですよね」
Jun「バッタも1万匹ぐらいはいたんですよ。意外とMVには映っていないのがすごいです（笑）
－米国のプロモーションチャンネル「BVTV Music」でMV公開に至った経緯を聞かせてください。
Jun「自分たちで公開するよりプロモーションチャンネルに公開してもらった方がより多くのリスナーに届くと思い、各国のチャンネルに連絡していました。そのうち複数のチャンネルから連絡を頂いていたのですが、最終的にBVTV Musicから公開することになりました」
－今後の展望を教えてください。
Jun「沖縄以外の地域でも、国内外問わずASK ME ANOTHERの認知を広げていきたいと考えています。チャンスがあれば海外でもライブをやっていきたいです」
ASK ME ANOTHERVo.Shige / Gu. Jun / Gu.ZAKi / Ba.Yasuya / Dr.Yota
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