安保理、ガザ即時停戦を採決へ 米、拒否権行使の構え

パレスチナ自治区ガザへの支援強化を訴える決議案を採択した、国連安全保障理事会の会合=2023年12月22日、米ニューヨーク

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は19日、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻を防ぐため、アルジェリアが提案した「即時人道的停戦」を求める決議案を20日午前(日本時間21日午前)に採決すると決めた。米国は外交交渉が続いているとして拒否権を行使する構えで表現を後退させた独自の決議案を提出する見通しだ。外交筋が明らかにした。

 米国の決議案はラファへの地上侵攻について「潜在的に近隣諸国を含め、市民へのさらなる被害と避難をもたらす」と反対。「ハマスによる人質解放」を前提とした「可能な限り早急な一時休戦は支持する」とした。安保理での採決時期は不明だ。

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