東京エレクトロンFE、北上のオフィス拡張へ 従業員も100人増

東京エレクトロンFEがオフィスを拡張する東館3階

 岩手県北上市中心部のツインモールプラザに入居する東京エレクトロンFE(本社東京都府中市、資本金1億円、赤池昌二社長)は4月、オフィスフロア拡張に着手する。TMさくら野が入る既存の東館4階のほか、3階の約2150平方メートルを加えて約3倍の規模とする。従業員は100人前後を増員し、約250人規模を想定。半導体大手キオクシア岩手が建設している第2製造棟の稼働を視野に11月の完了を見込む。

 施設を運営する第三セクター北上都心開発(八重樫守民社長)と賃貸契約を更新した。3階南側の衣料品や靴店のテナントがあるスペースを改修し、天井を抜き、4階と合わせた約2970平方メートルの一体的な利用を図る。事業費は資材高騰を踏まえて精査している。

 FE社は半導体製造装置大手の東京エレクトロン(東京)の子会社で、装置の立ち上げや調整を担う。同施設には2019年1月に入居。キオクシアの新棟は25年中の量産開始を予定し、年内にも装置の搬入が始まる見込み。多くの技術系の人員が必要となることから拡張を決めた。

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