松山英樹に「追いつけるように」 杉浦悠太がミズノとアンバサダー契約

松山英樹の優勝に「本当にカッコいい」(撮影/内山孝志朗)

ミズノは19日、都内で会見を行い、男子プロゴルファーの杉浦悠太とブランドアンバサダー契約を結んだことを発表した。杉浦は今季から同社のクラブやキャディバッグ、キャップを使用して試合に臨む。

約1時間の会見中、杉浦は「世界」「海外」という言葉を何度も口にした。この日朝、2028年「ロサンゼルス五輪」の会場でもあるリビエラCCで開催された「ザ・ジェネシス招待」で、松山英樹がアジア勢単独最多となる米ツアー9勝目を挙げた。インスタグラムを通じてこの勝利を知ったという杉浦は「優勝が難しい位置からの逆転で本当にかっこいい。日本人選手が(世界の)トップを走り続けているので、少しでも追いつけるように」と力を込めた。

ルーキーイヤーの目標は「賞金王」(撮影/内山孝志朗)

会見後半には、同社の契約プロで、杉浦が昨年に史上7人目のアマチュア優勝を達成した「ダンロップフェニックス」を2度(12、13年)制している“先輩”ルーク・ドナルド(イングランド)からのビデオメッセージもサプライズで流された。「中学生時代から憧れていて、今でもすごく好きな選手。自分も彼のようなショットメーカーになれたら」。海外への気持ちはさらに強まった。

小学校時代から使っているクラブのメーカーとの契約は、「ずっと使ってきたクラブとこれからも一緒に頑張っていけることが、すごくうれしい」と笑顔で話す。「ダンロップフェニックス」では「JPX 923 TOUR」を使用した。ドライバーは最新作「ST-X 230」などをテスト中で、「打感が良いし、打ってて気持ちいい。本当に自信を持って打てる」とPRした。

ジュニア時代から親しむミズノとの契約がうれしい(撮影/内山孝志朗)

2024年はアジアンツアー「ニュージーランドオープンby SKY SPORT」(29日開幕)でスタートする。「これから海外に挑戦していきたいという思いがあるので、すごく楽しみ。いい結果を出したい」。プロキャリアを本格的にスタートさせるシーズンは、QT33位の権利でアジアンツアーの限定的な出場権もあるが、主戦場は国内ツアー。目標を「賞金王」と掲げ、「(フェニックスで)優勝したときのようなプレーを1年間続けられれば可能だと思う。最初から思い切ってプレーをして、常に優勝を目指して頑張りたい」。まずは日本の頂点を狙う。(編集部・内山孝志朗)

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