盛岡誠桜を厳重注意 日本高野連、憲章違反疑いの調査拒否で

 日本高野連は19日、盛岡誠桜が日本学生野球憲章違反の疑いのある事象の調査要請に応じなかったとして、憲章違反で2度の厳重注意をしたと発表した。複数の3年生部員による引退後の飲酒・喫煙、1年生部員に対する監督の暴言、副部長が授業中に生徒に暴言を浴びせた、との3件が対象。引き続き調査、報告を求めていく。

 日本高野連によると、県高野連に届いた情報に対し、複数回にわたって調査の実施と結果の報告を求めてきた。同校は学校の自治などを理由に拒否。規則に従った調査に応じてもらえないケースは初めてという。

 盛岡誠桜の附田政登校長は岩手日報社の取材に対し、1年生部員については個人が特定される恐れがあるため、情報収集のアンケートは行わなかったと説明した。飲酒した3年生は既に自主退学しており、副部長の暴言は野球部指導とは無関係と主張。「なぜ高野連に報告しなければならないのか理解できない」と訴えた。同校が日本高野連と県高野連に宛てた文書では「教育現場を顧みない高野連の傲慢(ごうまん)な姿勢であり、断固抗議するとともに撤回を求める」などとしている。

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