華やか手作りびな 古い着物生地活用 茨城・土浦

店内を彩る「松翠会」のひな人形やつるしびな=土浦市中央

茨城県土浦市の中心市街地で「土浦の雛(ひな)まつり」が開かれている。古布細工の市民同好会は、フロアいっぱいに手作りのつるしびなや干支(えと)びななど数百点を飾り、華やいだ雰囲気で訪れる人をもてなしている。

同市中央の旧水戸街道に面した青果店の空き店舗では、同好会「松翠会」が「古布(こふ)を愉(たの)しむ」と題して展示。会員15人ほどで1年間かけて作品を仕上げたという。古い着物の生地などを活用し、ちりめん細工のつるしびなをはじめ、米大リーグの大谷翔平選手が本塁打のたびにベンチでかぶったかぶとに着想を得たテディベア人形などが並ぶ。

会主の小嶋幸子さん(78)は「月2回の定例会でアイデアを出し合った。皆さんに見てもらえるのが楽しみ」と話した。

まつりは約100店舗が参加し、3月3日まで。期間中の土日曜は小型電気自動車(EV)バスが市街地を無料巡回するサービスなどがある。

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