ウクライナ大統領、ポーランド農家の抗議非難 「合理的決断」要請

[19日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、同国への人や貨物の往来を妨げているポーランド農民による抗議行動を非難し、国境をまたぐ交通の正常化に向け「合理的な決断」を呼びかけた。

ゼレンスキー氏はビデオ演説で「状況は穀物の問題ではなく、むしろ政治の問題だ」と指摘。

ロシアの攻撃で困難な状況にある北東部クピャンスク地方の前線地域を訪問したことに言及し、「ロシアとの国境に近いクピャンスク近郊では敵の大砲が常に作動しており、ポーランド国境からのニュースはばかげて見える。この状況を打開するために共同の決断、合理的な決断が必要だ」と語った。

ポーランドの農家はウクライナからの安価な農産物流入により打撃を受けているなどとして道路を封鎖する抗議行動を行っている。

フランス、ベルギー、ポルトガル、ギリシャ、スペイン、ドイツでも、欧州連合(EU)の気候変動対策による制約やコスト上昇、海外との不公平な競争を巡り農家が抗議している。

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