昭和食品(群馬・前橋市)が子ども食堂などに食料支援 「タイガーマスク運動」の河村さん通じて就労支援も 

アメリカンドッグを渡す赤石社長(中央)と河村さん(右)

 焼き鳥・総菜製造販売の昭和食品(群馬県前橋市上大島町、赤石貴正社長)は19日、「タイガーマスク運動」の先駆けとなった社会活動家、河村正剛さん(50)に自社製品のアメリカンドッグ600本を寄付した。同社は今後も食料支援を継続する他、県内の児童養護施設で暮らす若者やひとり親への就労支援に協力する。

 同日、前橋市の同社で記者会見が開かれた。赤石社長は河村さんの活動に賛同したとし、「子どもたちが豊かな心を持って生活を迎えられる社会にしたい」と思いを語った。

 食料支援は同社が製造する焼き鳥やミートボールを、河村さんを通して県内の子ども食堂や母子生活支援施設などに送る。食品ロスも生かしながら、月1回を目安に寄贈する予定。

 就労支援は、児童養護施設などで暮らす若者や施設を退所した人、ひとり親に対して、工場見学や雇用の機会を提供する。各支援施設が河村さんを介して同社に相談し、本人や現場の実態を踏まえ、採用の可否や業務内容といった詳細を決める。

 河村さんは「行政の支援が届かない人もいる。官民の連携が大切だ」と話した。

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