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日差しもだんだんと暖かみを帯び始め、春らしさが感じられる季節となってきました。
倉敷市児島地区の国指定重要文化財「旧野﨑家住宅」にて、毎年恒例の「野﨑家のお雛様展」が開催されています。
歴史ある場所で日本の伝統美を感じられる、華やかなお雛様展のようすを紹介します。
「野﨑家のお雛様展」とは
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「野﨑家のお雛様展」は、江戸時代に製塩業で財を成した野﨑武座衛門(のざき ぶざえもん)が建築した民家「旧野﨑家住宅」で、2024年4月7日(日)まで開催中です。
以下のような、野﨑家に代々伝わる貴重な品々が約200点展示されます。
- 明治期の古今雛
- 明治天皇雛
- 押絵雛および雛道具
2月23日(金)~3月10日(日)には、旧野﨑家住宅別邸の迨暇堂(たいかどう)で同時開催の「おひな同窓会」がおこなわれ、100畳の大広間に地元民家から寄せられた雛人形が飾られます。
「おひな同窓会」の期間中のみ、旧野﨑家住宅と共通の入館チケットで、別邸の迨暇堂にも入場できるそうです。
「野﨑家のお雛様展」に行きました
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旧野﨑家住宅には、こちらの立派な門をくぐって中に入ります。
敷地面積約3,000坪・建物延面積1,000坪近くあるお屋敷で、荘厳な雰囲気です。
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受付で入館料を払い、入館券とパンフレットをもらいました。
入館券には、お雛様の写真が。
雛祭り展に来た記念になっていいですね。
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雛祭り展のメインの展示会場は、順路おわりにある第二展示館内なのです。順路に沿って庭園を進むと、ところどころ屋敷内の座敷に雛人形が飾られており、どこにあるか見つける楽しみがありました。
▼中座敷には、こちらの雛人形が展示されていました。
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背景の座敷の奥行きの長さに驚きます。
9つの座敷が連なり、全長は42mもあるそうです。
雛人形が展示されているメイン会場の第二展示館へ到着しました。
扉をあけると、豪華絢爛(ごうかけんらん)な雛人形の数々に目を惹かれます。
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なかでも「享保雛(きょうほうびな)」は、冠までを含めると高さが約80cmもあり、ひときわ存在感がありました。明治初期に岡山藩主だった池田家から野﨑家に贈られたもので、下側から顔をのぞくとほほえんだ表情に見えるのが特徴です。
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個性的な姿の雛人形
雛人形のなかには、個性的な姿かたちをしたものも。
五人囃子(ごにんばやし)の骨董品や、本物そっくりの犬の人形もありました。
これはいつの時代に作られたのかなぁと、想像を巡らせながら楽しみました。
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雛道具のなかには、指先より小さな小道具もたくさん。
はるか昔の職人の細やかな技術に感服です。
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おわりに
雛人形の顔や衣装は、それぞれの時代の時勢や流行も映し出されています。
- 昭和天皇をモデルとしたタキシード姿のお内裏(おだいり)様
- 犬を連れた官女
本当にさまざまな姿かたちの雛人形・雛道具が並んでいて、興味深く一つひとつをじっくり鑑賞できました。
約1,000年前の平安時代が起源とされる雛祭り。
今も多くの人に愛され続け、大切にされている伝統行事の長く、深い歴史を感じられる時間となりました。