県内景気「緩やかに回復している」

日銀秋田支店は最新の県内景気について「緩やかに回復している」と判断しました。今後については個人消費の力強さがポイントになると分析しています。

日銀秋田支店は最新の県内景気について「緩やかに回復している」として、5か月連続で判断を据え置きました。景気を判断する主要6項目のうち5項目で判断を据え置き、生産については「緩やかに増加している」と上方修正しています。これは主力の電子部品・デバイスの車載向け製品の生産増加などによるものです。

個人消費については二極化が進んでいると分析しています。食料品などの分野で節約志向の高まりがみられた一方、節分や小正月行事などの需要は堅調でした。また暖冬の影響で、暖房器具などの季節商品の売り上げは去年を大きく下回りましたが、外出の機会が増えたこともあり単価の高い婦人服は好調だということです。

日銀秋田支店の片桐大地支店長は「県内景気がしっかりとした回復軌道にのるためには、個人消費の力強さがポイントになる。そのためには春以降の賃上げが物価上昇を上回る水準で、かつ中小企業を含めて幅広く行われることが重要だ」という見方を示しました。

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