中国非鉄金属業界、23年の新素材売上高は1兆1700億元

中国非鉄金属業界、23年の新素材売上高は1兆1700億元

湖南省常寧市にある株冶非鉄金属の亜鉛製品工場で働く作業員。(資料写真、衡陽=新華社配信/曹正平)

 【新華社北京2月20日】中国非鉄金属工業協会はこのほど、中国の非鉄金属業界では供給のハイエンド化が進み、2023年の新素材事業の売上高は前年比10%増の1兆1700億元(1元=約21円)と、業界の一定規模(主要業務の年間売上高2千万元)以上の企業の売上高の15%を占め、業界の発展を支える新たな成長分野になったと明らかにした。

 同協会の陳学森(ちん・がくしん)副会長によると、中国非鉄金属業界は23年にイノベーションを駆動力とし、内生的な成長を実現する新型工業化への道を歩み、科学技術イノベーションによる産業の発展を推進した。高温超伝導材料、液体金属、付加製造用材料など非鉄金属の最先端材料が大量に市場に登場し、数値制御工作機械およびバイト(切削工具)、サイズの大きい軽合金など中核材料の国内需要を満たした。

 陳氏は「供給のハイエンド化を進めることは非鉄金属業界の重要な任務だ」と指摘。関係部門が23年に打ち出した一連の経済成長安定化政策が24年も引き続き効果を発揮し、ハイテクと民間製造業が経済の急速な発展を支え、太陽光発電や風力発電、車載電池、新エネルギー車(NEV)、交通車両の軽量化などが依然として非鉄金属消費が伸びる分野になるとの見通しを示した。

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