広島県の瀬野川流域で、有機フッ素化合物が指針値を超えて検出されている問題で、県と東広島市は、国に対して、調査や対策などを要望しました。
有機フッ素化合物のPFOSとPFOAは、日本でも製造や輸入が原則禁止されています。しかし、東広島市などを流れる瀬野川流域の河川や付近の地下水などからは、23年12月以降、国の暫定指針値を超える値が検出されています。
これらの物質は、近年、米軍基地の近くでの検出が全国で相次いでいて、東広島市の検出地点も米軍川上弾薬庫に隣接しています。
こうしたことを受け、県と東広島市は、防衛省などに対して、19日に要望書を提出しました。
要望書では、米軍に対し、川上弾薬庫に関する情報の公表や、弾薬庫内での水質調査を求めること、また、汚染除去などの対策について具体的な方法を示すこと、などを求めています。
県は、「発生源が特定されたわけではないが、飲用水から高濃度が検出されたことを重く受け止め、弾薬庫内での情報などを求めた」としています。