エンゼルス・レンドンの野球観 「仕事であり最優先事項ではない」

日本時間2月20日、エンゼルスのアンソニー・レンドンはアリゾナのキャンプ地でメディアの取材に応じ、自身の野球観について語った。エンゼルスと7年2億4500万ドルという大型契約を結んでいるレンドンだが、大型契約の有無にかかわらず、野球に対するスタンスは2011年にドラフト指名されたときから変わっていないという。「自分のなかで野球が最重要事項になったことは1度もない。これは仕事なんだ。生計を立てるために野球をしている」とレンドンは語っている。

常に野球とビジネスライクな関係を築いてきたレンドンだが、2017年に結婚し、4人の子供を育てるようになってから、そうした思いはさらに強くなったという。「仕事よりも信仰と家族が大事だ。だから、それらを優先しなければならない状況になれば、僕は引退するよ」とレンドン。ただし、現時点では引退するつもりはなく、2020年以来4年ぶりに健康にプレーすることを目指しているという。「ほかの選手と違う考え方を持っているだけだよ」とレンドンは言う。

「野球に対する僕の熱意は、正直なところ、ドラフト指名されたときから変わっていない。ストレージが一杯になっていたから古いメールを整理したんだけど、僕の野球に対する考え方は昔から変わっていなかった」とレンドン。こうした考え方を公表することでファンからの反発も予想されるが、「僕は家族を大切にしたい。周りの人たちが僕をある種の人間に仕立て上げたいのなら、それでも構わないよ。彼らは僕のことを知らない。表面的なことを知っているに過ぎないんだ。誰もが自分の意見を持っているし、すべての人々を満足させることはできない」とあくまでも自分の考えを貫いた。

ロン・ワシントン監督は「彼は何が大事かと聞かれて、家族と信仰と答えただけだ。実際、彼はここにいる。野球に興味がないとは言っていない」とレンドンの考え方に理解を示す。また、レンドンも内野守備指導の達人と言われるワシントン監督とともに仕事ができることを楽しみにしているという。「1日1日を大切にしたい。1日でも長く生き延びることができたら、僕は幸せだよ」とレンドン。最後まで自分のスタンスを崩さなかった。

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