水没したiPhoneを生米で乾かすはNG、アップルが公式に警告。高温での乾燥や綿棒でコネクタ内部を拭くことも禁止事項

Image:Apple

スマートフォンを水没させてしまったときは、生米の入った袋に入れてしばらく放置し、水気を吸収させる「応急処置」が有効、というのは昔から言われている話です。聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

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しかし、アップル自らが公式サポート文書で「米の袋に入れないでください」と警告しています。

これは「iPhoneで液体検出の警告が表示された場合」(iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降)にユーザーが採るべき対策を示した文書に記載されていることです。日本での公開日は2024年1月8日であり、米国向け文書にも同じ記述があります。

より具体的には、「iPhoneまたはアクセサリが濡れている場合」の項目。iPhoneを米の袋に入れると「米の小さな粒子が原因でiPhoneが損傷するおそれがあります」と警鐘を鳴らしています。

ほかにも禁止事項として挙げられているのは、「高温の熱源やエアダスターでiPhoneを乾かす」「綿棒やペーパータオルなどの異物をケースのコネクタに挿入する」の2つ。一般的に、焦ってやってしまいがちなことと言えるでしょう。

その代わりに推奨されることは、まずコネクタ部を下向きにして手のひらに載せ、優しくたたいて余分な水分を抜き取る。風通しのよい乾いた場所でiPhoneを自然乾燥させ、30分以上経ってから再び有線ケーブルで充電。それでも警告が表示される場合は、丸1日置いて(最長で24時間かかる可能性)自然乾燥させる、という具合です。

「水浸しになったiPhoneは米の袋に入れるべし」という説は、単なるネットの民間伝承ではなく、iPhone修理専門店と名乗るサイトが堂々と勧めていることもあります。米を主食としている人々が多い日本だけではなく、海外でもこの俗説が出回っていますが、実際には「米はあまり吸水性が良くない」との検証結果が出ていたこともあります。

iPhoneから水分を吸い取るどころか、さらに深刻な故障を招いてしまっては本末転倒でしょう。くれぐれも、米袋に入れたい衝動は抑えたいところです。

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