「おへそ学道場」の中学生”起業“ 子ども目線でオリジナルTシャツ開発

「子ども目線のアイデアを提供したい」と話す「Codomo Creative Company」のメンバー=佐賀市のおへそ学道場中高等部

 佐賀市の放課後学童クラブ「おへそ学道場」に通う中学生8人が、子どもの目線でアイデア提供や商品開発などを行う一般社団法人「Codomo Creative Company(CCC)」を立ち上げた。オリジナルTシャツの開発などを通して、企業経営を学んでいる。

 起業体験の一環として取り組み、1月に法人を設立。クラウドファンディングで集めた約27万円を活用し、オリジナルTシャツの開発に着手した。「学校にも着て行けるシンプルなTシャツがいい」と意見が一致し、当初は自分たちで考えたロゴを入れる予定だった。だがデザインの専門家から「それだと万人受けしない」とアドバイスを受け、デザインを変更した。

 制作費が想定より高くなり、資金面も楽ではない。CEOの丸田誠志朗さん(佐賀大附属中3年)は「自分たちが作りたい物ではなく、売れる物を作ることになった。でも売ることで次につなげないといけない」と経営の厳しさを学んだ経験を次に生かす考えだ。

 Tシャツは今月末に完成次第、販売する予定。丸田さんは「CCCのコンセプトは中学生ならではの視点で企業にアイデアを提供すること。今後はアイデアを企業に売り込みに行きたい」と話す。(福本真理)

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