「まとめて洗濯」すると量が多いので、「週4」で洗濯機を使っています。年単位で考えたら高くつくでしょうか?

洗濯機のランニングコストはいくら?

洗濯機には、縦型洗濯機、ドラム式洗濯機、二槽式洗濯機などの種類がありますが、ここでは日本国内で普及率が高い縦型洗濯機のランニングコストを計算します。

・電気代と水道代の目安

大手家電メーカーから発売されている縦型洗濯機(8kgタイプ)のランニングコストの目安は、電気代が1.5円、水道代が26円です。この数値をもとにして、週4回のペースで洗濯機を使用した場合の1ヶ月間(4週間で計算)のランニングコストを計算すると、費用は440円になります。1年間に換算すると5280円です。

・洗剤代の目安

縦型洗濯機を使用する際には、洗剤が欠かせません。洗濯用洗剤は、液体洗剤、粉末洗剤、ジェルボール洗剤、石鹸洗剤などがあり、種類によって価格もさまざまです。ここでは、液体洗剤を使用した場合のランニングコストを計算していきましょう。

液体洗剤の価格はメーカーや容量などによって差がありますが、大手メーカーの液体洗剤(880g)は、1本あたり400円前後で販売されています。洗濯1回あたりの液体洗剤の使用量は、洗濯物の量によって異なります。洗濯1回につきキャップ1杯(58g)を使う場合は、液体洗剤1本で約15回(880g÷58g)の洗濯が可能です。

液体洗剤の価格を400円、洗濯1回あたりの使用量をキャップ1杯で計算すると、洗濯1回につき約27円の洗剤代がかかります。週に4回のペースで洗濯機を使用した場合の洗剤代は、1ヶ月間で約432円、1年間で約5184円です。

・トータルコスト

電気代、水道代、洗剤代を合わせると、洗濯1回につき約50円のランニングコストがかかります。1ヶ月間のランニングコストは約800円、1年間のランニングコストは約1万円です。

洗濯機のランニングコストを節約するコツ

週4回のペースで洗濯機を使用すると、年間で1万円くらいのランニングコストがかかります。これを高いと感じるか低いと感じるかは人によりますが、節約したいと考えている方は、洗濯時にお風呂の残り湯を再利用したり、すすぎが1回で済む洗剤を使ったりするなどの対策をしてみるとよいでしょう。

縦型洗濯機を使っている場合は、ドラム式洗濯機に買い替えるのも手です。ドラム式洗濯機は、洗濯物をたたき落とすようにして汚れを落とすため、水の使用量が少ないというメリットがあります。

・ドラム式洗濯機のランニングコスト

大手家電メーカーのドラム式洗濯機の1回あたりの電気代は1.7円、水道代は15円が目安となっています。この数値をもとにして計算すると、洗濯1回あたりのランニングコストは、43.7円(1.7円+15円+27円)です。1ヶ月間のランニングコストは約699円、1年間のランニングコストは約8390円です。

縦型洗濯機からドラム式洗濯機へ買い替えれば、1年間で約2074円の節約になります。ただし、ドラム式洗濯機は本体価格が高めです。お手入れの手間がかかる、洗浄力がやや劣る、サイズが大きいといったデメリットもあります。その点も考慮して、買い替えるべきかを判断してみるとよいでしょう。

週4で洗濯すると年間1万円以上のランニングコストがかかる!

週に4回のペースで洗濯した場合の年間のランニングコストの目安は、縦型洗濯機が約1万円、ドラム式洗濯機が約8000円です。洗濯機を使用する回数が多くなると電気、水道、洗剤などの使用量も増えるため、ランニングコストが高くなりがちです。

ランニングコストが気になるという場合は、お風呂の残り湯を再利用する、すすぎ回数が少ない洗剤を使うなどの節約対策をしてみるとよいでしょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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