「災害時の複数の移動ルートを考えておくのが大事」 石川県派遣の島根県警警察官が報告

能登半島地震の被災地で、避難所での要望の聞き取りなどに当たっていた島根県警特別生活安全部隊の警察官が、このほど帰還し、現地での活動状況を報告しました。

西村香苗 警部補
「集会所に避難していらっしゃる方がいれば、そういう風に困りごと等をお伺いをしたり。」

19日、帰還した警察官3人が、現地で撮影した写真を見せながら活動状況を説明しました。

生活安全部からは今回が初めての派遣で、1月28日から2月4日まで石川県輪島市内の避難所約20か所をまわり、困りごとの聞き取りや性被害や盗難などを防ぐ啓発活動に当たったということです。

茂井亜矢香 巡査部長
「10センチ20センチ(路面の高さが)変わってる所でも、そうすると車が通れなくなってしまうので。」

現地では、道路のわずかな段差でも活動の障害になっていたといいます。

西村香苗警部補
「隆起陥没による通行止めというのが非常に多くて。島根半島でも今後、課題になって来るのではないか。」

万一の際には、島根半島でも同じ状況が生じ得ると感じたということで、リーダーを務めた西村警部補は、複数の移動ルートを考えておくのが大事なのではないかと話しました。

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