「私の半分が殺された」ユリア・ナワルナヤ氏、夫ナワリヌイ氏の闘いを引き継ぐと発表

近年のロシアで最も著名な反政権派指導者で、収監されていた北極圏の刑務所で16日に死亡したアレクセイ・ナワリヌイ氏の妻ユリア・ナワルナヤ氏が、夫の闘争を引き継ぐと宣言した。

ナワルナヤ氏はこれまでスポットライトを浴びることを避けてきた。

しかし、ロシア国外で撮影された動画でナワルナヤ氏は、ロシアのウラジミール・プーチン大統領がナワリヌイ氏を殺したと批判。

ロシアを変える夫の闘いを続けると誓った。

ナワルナヤ氏はまた、ベルギー・ブリュッセルで欧州の外相らと会談し、反プーチン派を取りまとめると約束した。

ナワリヌイ氏の獄中での死去は 16日に発表された 。

ナワリヌイ氏はここ10年ほどのロシアで、最も影響力のある反政権派の指導者だった。政治的とみられている裁判で 禁錮19年の刑を言い渡され 服役中だった。

ナワリヌイ氏が収監されていた北極圏シベリア地方の刑務所の当局によると、同氏は散歩の後に倒れ、意識が戻らなかったという。

ナワリヌイ氏の遺体がどこに置かれているのか、ロシア当局は公表していない。

同氏の家族らは遺体を確認しようとしているが、刑務所の遺体安置所や現地当局は繰り返しこれを拒んでいる。

刑務所周辺の監視カメラには、遺体を運んでいるとみられる車両が映っていた。

BBCのスティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長がモスクワから報告する。

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