特別支援学校の教室不足解消へ 鹿児島県、志布志の伊崎田学園に新設 知事が県議会で表明

 鹿児島県は、障害のある子どもたちが通う特別支援学校(特支)を、志布志市の小中一貫型教育校の伊崎田学園内に新設する。塩田康一知事が、20日開会した県議会で表明した。開校時期は今後、曽於地区の2市1町と協議する。

 伊崎田学園は志布志市のほぼ中央に位置し、都城志布志道路のインターチェンジが近いことから利便性が高い。現在は、隣接する校舎で小学校と中学校で小中一貫校型を実施している。

 曽於地区からは2023年5月時点で、知的障害や肢体不自由の障害がある小中高の91人が牧之原(霧島市)と鹿屋(鹿屋市)の特支に通っている。

 近年の児童生徒増で牧之原特支は教室不足が慢性化し、曽於地区からの長時間通学も課題となっていた。曽於への特支新設はこれらの解消が狙い。

地図・志布志市

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