中国主要国有銀、元下支えへドル売りのもよう=関係筋

[上海/北京 20日 ロイター] - 中国の主要国有銀行が国内市場でドル売りを実施しているもよう。複数の関係者が明らかにした。住宅ローン金利の指標となる5年物の最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)引き下げを受けて下落した人民元の下支えが狙い。

国有銀は国内スワップ市場で元とドルを積極的に交換し、スポット市場でドルを売却しているという。

中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となるLPRの5年物を25ベーシスポイント(bp)引き下げた。引き下げ幅は2019年に貸出金利のメカニズム見直しが行われて以降最大。

これを受けて元は心理的に重要な節目水準の1ドル=7.2元を割り込んだ。

国有銀は通常、人民銀に代わって外国為替市場で取引を行うが、自行のために取引することもある。

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