モイーズ大統領暗殺で夫人と元首相が共謀、ハイチ裁判官が結論

[ポルトープランス 19日 ロイター] - ハイチで2021年7月にモイーズ大統領が暗殺された事件を捜査する裁判官は、マルティーヌ・モイーズ夫人が当時のジョゼフ暫定首相と共謀し、大統領を殺害したとの結論を示した。夫人が大統領職を狙っていたという。

現地オンラインメディア「Ayibopost」が報じた命令文によると、裁判官はモイーズ夫人とジョゼフ元首相を含む約50人を逮捕し、裁判にかけるよう命じた。

大統領暗殺事件では夜間に武装した集団がモイーズ大統領の自宅を襲撃。夫人は負傷した。

ジョゼフ氏は一方、米紙マイアミ・ヘラルドに対し、事件の恩恵を受けたのは大統領の事実上の後継者であるアリエル・アンリ首相で、ハイチの司法制度を「武器化」して反対派を迫害するという「古典的なクーデター」を起こしていると批判。

アンリ氏は暗殺事件の数日前に、ジョゼフ暫定首相に代わる新しい首相に任命された。選挙実施を公約に掲げたが、震災などを理由に無期限に延期している。

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