紫式部ゆかりの大津の石山寺で「梅つくし」 盆梅展示や梅にちなんだ料理も

見頃を迎えた石山寺梅園の梅の花(大津市石山寺1丁目)

 紫式部が源氏物語を起筆したと伝わる大津市の石山寺で18日、梅の花を楽しんでもらう催し「梅つくし」が始まった。参拝者たちは境内を彩るピンクや赤、白のかれんな花を見て回り、春の訪れを堪能していた。

 NHK大河ドラマ「光る君へ」をPRするドラマ館が先月に開設された同寺は梅の名所としても知られる。境内3カ所の梅園に、約40品種400本を植えている。

 石山寺によると、今年は暖冬の影響で開花が例年より1~2週間早く、現在は五分から七分咲きの状況という。満開となるのは今月末ごろの見込み。開花状況は同寺ホームページで紹介している。

 3月18日までの梅つくし期間中は、寺が育てる約40点の盆梅も本堂前で展示されるほか、門前の飲食店では「梅おろし蕎麦(そば)」や「梅ゼリー」といった梅にちなんだ料理も提供される。訪れた男性(75)=大津市=は「梅は満開前の今が一番きれいだと思う。石山寺の梅園は初めてだが、来て良かった」と見入っていた。午前8時~午後4時。入山料が必要。

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