英ウィリアム皇太子、ホームレス問題解決にむけて約5.6億円投じて公営住宅を建設

英ウィリアム皇太子、家のない人支援のため約5.6億円投じて公営住宅を建設(C)Zeta Image

ホームレス支援をライフワークとしているイギリスのウィリアム皇太子が、住宅問題解決のため、自身が所有する英コーンウォール公領に、300万ポンド(約5.6億円)を投じて公営住宅を建設することを明らかにした。

Peopleによると、皇太子はホームレス問題の解決に向けて、昨年Homewardsプロジェクトを始動。コーンウォール公領に公営住宅を建設すると宣言していたそうだ。これを受け、現地時間2月18日の声明で、公領にあるニューキー・ナンズリーダンに24軒の住宅を建設すると発表した。

地元のチャリティ団体St Petrocsと組み、300万ポンド(約5.6億円)を投じる。皇太子は、土地とデザインを提供するほか、建設マネジメントの専門家を派遣。今年9月に建設をはじめ、最初の家が2025年秋に完成する見込みとなっている。

コーンウォール公領は代々皇太子が受け継ぐもので、ウィリアム皇太子も2022年9月にエリザベス女王が逝去したことを受け、相続した。ここから得られる収益は、彼と家族の公務にかかるコストや、スタッフの費用の一部をサポートするといい、推定で2400万ポンド(約45.4億円)の収入を、皇太子とキャサリン妃、10歳のジョージ王子と8歳のシャーロット王女、そして5歳のルイ王子にもたらすそうだ。

ウィリアム皇太子は11歳の頃に、亡き母ダイアナ元妃に連れられ、弟ヘンリー王子とともにホームレスシェルターを訪問。母の遺志を継いで、ホームレスの人々に宿泊施設とサポートを提供するロンドンの慈善団体センターポイントのパトロンを務める。2009年には、ロンドンのストリートで夜を明かすイベントにも参加、昨年迎えた40歳の誕生日には、ホームレス支援誌BIGISSUEのインタビューを受け、自ら街頭に立ち販売を行っていた。

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