衣料製造販売の加茂繊維（津山市野介代）が、優れたEC（電子商取引）通販事業者を業界関係者の投票で選ぶ2023年度の「JAPAN EC大賞」（一般社団法人日本通販CRM協会主催）で「商品・サービス部門賞」に輝いた。温熱効果のあるオリジナル繊維「BSファイン」を使ったインナーウエアなどを扱っている。入賞は中四国地域で初めて。
同大賞は、EC通販事業者などでつくる協会が業界の活性化を目的に20年度から毎年開催。商品・サービス▽顧客対応▽PR▽ブランド▽人材活用の5部門で、各部門トップの「部門賞」と、全部門を通じた最多得票の「総合大賞」を決める。今回は昨年11、12月に1197票が集まった。
BSファインは天然鉱石のブラックシリカを練り込んだポリエステル繊維。遠赤外線を放出して体を温め、生地が蓄熱して保温するという。「着る岩盤浴」と称し、レッグウオーマーや腹巻きといった衣料品を自社ECサイトなどで販売している。
投票では「唯一無二の素材を使い、一貫してぶれずに商品開発している」「大手が保温効果のある肌着の市場を押さえる中でも顧客数を伸ばしている」などのコメントが寄せられた。
同社は「独自素材と日本製にこだわっている。ものづくりの思いなどを顧客に伝えて信頼関係の構築にも努めており、今後もより良い商品やサービスの開発を目指したい」とする。
