「アバター」が接客!?人手不足解消に一役 鶴ヶ城で実証実験 福島・会津若松市

福島県会津若松市では、宿泊・観光業界の人手不足を解消しようと、新たな取り組みが始まりました。キーワードは「アバター」です。

平岡沙理アナウンサー「鶴ヶ城のおすすめグルメを教えてほしいんですけど」 アバター「そうですね。鶴ヶ城喫茶にしゃちほこ焼きがございます。ぜひ食べてみてください」 平岡アナ「猫が話しかけてくれているようで、とってもかわいいですね」

会津若松市内の名所を案内してくれたのは、インターネット上などで自分の分身となってくれるキャラクター「アバター」です。2月17日から、鶴ヶ城や東山温泉の施設で、アバターを用いた接客の実証実験が始まりました。

この取り組みは、宿泊・観光業界の人手不足を解消しようと、会津若松市と東京の企業などが共同で始めたものです。国勢調査によりますと、県内の宿泊・飲食サービス業の就業者数は、2020年でおよそ5万人と、10年あまりの間に2600人ほどが減少しています。

アバターは、年齢や性別、障害などの制約がなく、誰もが遠隔で働けるため、新たな労働力として、期待されています。さらに、遠隔で操作している人の声だけでなく、表情や身ぶりなども投影されるため、温かい雰囲気のやり取りが楽しめます。

オリックス・ホテルマネジメント 加藤宏二郎さん「お客様が喜んでもらえる、楽しんでもらえる取り組みは積極的に導入していきたいと思っていますので、ぜひ一回来ていただいて、実際に触れてみて楽しんでいただければなと思っています」

この実証実験は、3月17日まで行われ、御宿・東鳳にも設置されています。今後は実証実験の結果を通して、アバターを用いた接客を徐々に増やしていきたいということです。

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